ちゃんとビン付けするためには、板の中心線を正しく出し、ズレなくネジ穴を空けるのが重要。今まで使っていた道具ではいろいろ大変だったので、新たな方法を考えてみた。
板の中心出し
要は両エッジまで、同距離になる場所を見つけ、それを2箇所以上つないで線を引ければいい。ということで中心線を描くための専用定規を作った。中心線定規とでも命名しようか。50cm定規の両端に20cm定規を直角にくっつけたものである。2つの20cm定規は平行に取り付けられており、20cm定規の中間位置となる10cmの場所に、50cm定規の直線部分が来るように取り付けてある。接合部分はT字金具とガムテで固定。
中心位置となる10cmの場所を、両エッジまでの距離が同じになるようにセットする。それを定規の両端で行う。そうすると50cm定規の定規部分が、板の中心線になるという寸法だ。
高い定規のほうが安心感あるけど、今回はDAISO品を利用。全く問題無かった。
穴開け位置
ビン付け工程で一番難しいのが、正確に穴を空ける事。色々と考え、たどり着いた方法が、ガイド板と丁番ドリルを使った方法。この丁番ドリルというのが、なかなかのスグレモノ。皿頭の木ネジを使って木材に取り付ける鉄板には、皿頭の形のサグリ穴が空いている。代表的なのは蝶番(チョウツガイ)。
丁番ドリルは、このような皿頭用のサグリ穴の中心に下穴を空けるための特別なドリルだ。丁番ドリルのドリル部分は金属のカバーに覆われており、カバーを押し込むとその中心からドリルが出てくる。
このカバー部分をサグリ穴に当てると、テーパーの関係でドリルがサグリ穴の中心に出てくる。結果、サグリ穴の中心に下穴を開けられるという道具だ。
ビン付け用の下穴には2mm前後の太さのものがいい。4本セットの安いのがamazonに売ってるが、精度が悪いので買わないほうがいい。単品で売られているこれらがお勧め。
サグリ穴が空いた鉄板をガイドとして使い、丁番ドリルをつかってビン付け用の下穴を空ける。ガイド板には、4mmのサグリ穴があいたものを用意した。
テンプレートの穴開け位置にサグリ穴の中心がくるようにセットする。
拡大するとこんな感じ。ちゃんと中心が合うように、細心の注意を払う。
そしてこのサグリ穴を使って、丁番ドリルで下穴を空ける。
バッチリと中心に下穴が開く。
そしてガイド鉄板を付けたまま、本番穴を空ける。
ばっちりど真ん中。完璧だ。
ガイド板分、穴が浅いので、鉄板を取り外してから、もう一度穴を空ける。こんな手順だ。サグリ穴と穴開け位置の中心合わせが肝だが、ポンチを使った方法より、遥かに精度良く簡単に穴を開けられる。
さて実際にこの方法を使って板にビン付けしてみた。続く
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