1. パリへ移動、車検と受付
2. 初日、スタートまで
3. スタートからLOUDEAC(445km)まで
4. 往路LOUDEAC(445km)から復路LOUDEAC(783km)まで
5. LOUDEAC(783km)からFINISH(1219km)まで <<<<< いまこれ
6. FINISHから日本まで
LOUDEAC(783km)からQuédillac(843km)まで
LOUDEACで装備を整え、0:40に出発した
直後から車列
ほんと参加者が多いので、自転車が途切れる事がない
随分前からなんだけど、おケツが痛い。多分擦り切れているところは擦り切れているし、サドルが当たる部分は全般的に腫れ上がっている気がする。どうも座りがよくないので、ほんのちょっとだけサドルを前傾にしてみた。これだけで随分と楽になった。
LOUDEACを出た時は12℃ぐらいだったが、それからどんどん下がっているのがわかる。結構冷え込んできたので遭遇した私設ポイント(ここは有料だった)でココアを購入。
時間は2:30頃。気温は8℃とか9℃ぐらい。
ホットココアが身に染みる
そんな気温の中、走り続けてQuédillac(ケディヤック)に到着
843km、3:57、18.2km/h
Quédillacでは焚き火がされていた。気温は8℃を下回り、7℃台だった。そんなに疲れてもいないので10分ほどの滞在で即出発。4:09に出発。
Quédillac(843km)からTINTENIAC(869km)まで
走っていると、同じような走り方のライダー発見。上りは耐えしのいで、下りはエアロバー握って省エネスタイル。ペースも全く同じような感じなので付いていく。多分向こうも同じように感じたのか、しばらく交互に先頭を交代し走る。とある上りに差し掛かった時「引いてくれ」オーラを感じたので先行。実は「引いてくれ」ではなく「先に行ってくれ」だったようだ。それにて隊列は解消したものの、いいペースで走れたし、眠くもならなかった。足が合う人と走るとホント楽だ。
次のポイントTINTENIAC(タンテニアック)に到着
869km、5:20、22.2km/h
自転車を置きコントロールに向かう所で先程のライダーに遭遇。「いやー、いい走りだったね。楽しかったよ」的な会話をした。その人はロシアからの参加との事。これだけ人が多いと同じスタイルで、同じペースの人はいるもんですな。
特に疲労も空腹もなかったので15分ほど滞在し、直ぐに出発。5:34出発。
TINTENIAC(869km)からFOUGERES(923km)まで
夜明けである。自転車の上で3回目の夜明けを迎えてしまった。
時間は6時半頃
そんな中をまったり走ってたら後ろから「ゴー」。ベロモービルが抜いていった
F組だろうからクローズタイムが気になるのだろう。頑張れ!
再びFOUGERES(フージェール)の町にやってきた
この町にはりっぱな古城が
残念なのは全景を撮りきれず、その凄さを伝えられない事
PCに到着
923km、8:22、19.1km/h
ここは内装No1のポイントでしょう
ちなみにポイント入り口にはこのような通過センサーがあり
ここを通った時間がトラッカーサイトに表示されるのだ
さてLOUDEACを出てから食事らしい食事はしてなかったのでここで
PCだけでなくレストランもきれいだった。
肝心の食べたものは写真撮り忘れ。パスタやらパンやら、結構な量をがっついた。仮眠も30分ほどして、9:50頃に出発。1時間24分の滞在。
FOUGERES(923km)からVILLAINES(1012km)まで
サドル調整して持ち直したものの、やっぱりおケツが痛い。座って漕ぐと思い切り走れないので、どうしてもペースが落ちてしまう。まあ1000kmも走ればそんなもんでしょう。ただ昨年走った襟裳岬1000よりも酷いような。サドル見直す必要あるかな。それもあるけど、路面コンディションが日本とだいぶ違うので、その影響もありそう。そんな状態なのでペースは上がらないものの、体力面や眠気には問題ない。天気もいいので楽しく走れている。そしてVILLAINES(ヴィレンヌ)あたりまで戻ってきた。
PCに入る前から今までにないくらい、沿道の応援が熱い
結構な人数ですよ
ハイタッチを求め、少年が駆け寄ってくる
PCのゲートが見えたと思ったら、ただならぬ雰囲気
中は鈴なりの人人人
みんなすごい拍手で迎えてくれる
ここはゴールではないよね
どうやら町あげての本気のお祭りで、PBP参加者はちょっとしたヒーロー状態。
実況アナウンス的な人もいて
実況「みんな、ジャポーネのライダーが一人帰ってきたよ。盛大に歓迎しよーぜー」
観客「ウォー、ウォー、よく帰ってきたな。すげーぞー」
というような(推察)大歓声。
ちょっと怯んだ。というよりかなり恥ずかしかった。疲れた顔してダラダラ歩く訳にも行かず「いやーどうもどうも」と応対しながらコントロールに向かった。もちろん日本語で。すげーぞ、この町。
そしてタイミング良くというか悪くというか、PCの一般公開的な事が行われていて、地元のプレスやら、おじちゃんやらおばちゃんやらがPCに内に流れ込んでごった返し。みなライダーを見かけると寄ってきてアレコレしたがるので、スタッフの人にガードされる始末。そんなたいした乗りてではないよ。
1012km、14:50、17.8km/h
昨夜は野戦場だったの、えらい変わりようだ。さすがにこの状況で床で寝ている猛者を見つけることは出来なかった。圧倒されつつも、パンをぱくつき、ちょっと休憩してから出発。
大勢のギャラリーが見守っているのでスマートに出発したかったものの、自分の自転車を見失いウロウロ。ギャラリーから「ヘイ、ジャポーネ。ユーの自転車これじゃない?」と指摘してもらう始末。ありがたいけど、恥ずかしかった。50分程滞在して15:39に出発。
VILLAINES(1012km)からMORTAGNE(1097km)まで
大フィーバーのVILLAINESを後にし、再び田舎道へ。ほとんどが往路でも走った道だが、一部別のルートが使われている。ここは記憶にないぞ。果てしなくまっすぐな道。丘の先は見えないので、まるでジャンプ台か発射台のようだ。というか北海道マラソンの新川通りのような光景。暑いし、いつまで行っても終わら無さそうな無限地獄だ。あまりに疲れたので、途中の町にあったBARに寄り道。多くのライダーが休憩していた。
コーラを一気のみして、しばし休憩
そしてMORTAGNE(モルターニュ)に到着
1097km、20:19、18.2km/h
最初にWPとして訪れた所だ
復路ではPCとなっていた
到着サインをもらう
残す所100km程だったので、ここで仮眠してFINISHまで走るか、もう一つ先のDREUXで休憩するかの2択。ここで滞在したライダーも多かったようだが、自分はDNFリスクを最小化したかったのでDREUXまで行くことにした。45分滞在して21:04出発。
MORTAGNE(1097km)からDREUX(1174km)まで
MORTAGNEが暖かったので、ウィンドブレーカーで出発。これが大失敗でPCを出てからしばらくダウンヒルが続いた。その間の寒かった事、寒かった事。PC出る時は暖かめ装備のほうが間違いない。
凍えながらダウンヒル
これまで途切れなく続いていた車列も、ここで閑散とし始める。MORTAGNEで仮眠と判断したライダーも多く、いまここを走っているライダーは少ないようだ。そんな中、いきなり前後にライダーがいなくなった。「やばい」と思って確認すると、どうやらミスコースしたようだ。1kmもロスしなかったのが幸いだが、真っ暗の外国の田舎道に一人だけというは、なかなかスリリング。やばかった。
ルートに戻るも車列は無いし、緊張感も少ないので眠くもなってくる。ヤバいくらい眠かったので、話し相手を探すとイギリスからのマダムが相手になってくれた。自転車やらブルベやらの話をしばらく。おかげで目が覚めたが、明らかにマダムのほうがペースが良さそうなので「ありがとう目が覚めたよ。あなたほうがペース良さそうだから先に行って。」というと、あっという間に視界から消えていった。かっこいい。
DREUXに近づくにしたがい、川沿いの道になってたようで、アップダウンはなりを潜め、比較的フラットな感じの道を走っていた。
1174km、1:59、15.7km/h
もう眠くてヘトヘト。それでもPCは空いてて、料理も美味しそうだったので、久しぶりにちゃんとした食べ物を食べる。
デザートコーナーの写真
その真中にはパリブレスト!
いまさらながら口惜しい
残す所は45km。早ければ2時間、ゆっくり走っても3時間でFINISHだ。とっても眠かったのと、明るくなってからFINISHしたほうがちゃんと写真が撮れると思ったので、ここにて仮眠をとることに。同じ様にここで仮眠している人多数。
カーペット置き場で爆睡している人達
カーペットの谷間が寝心地良さそうで羨ましい
もちろん床ゴロン隊も多数
エマージェンシーシートは標準装備のようでホイル巻になってる人多数
2時間ぐらい仮眠できたかな。だいぶ元気になった。GPSの電池残量が怪しかったのでここで購入し、準備をして出発。約3時間の滞在で、4:55に出発した。
DREUX(1174km)からRAMBOUILLET(1219km)まで
さてFINISHに向けての最終セクションである。最後のDNFリスクはDREUXでの寝坊と思ってたので、それも無事回避。おケツはかなり痛むが、体力は大丈夫。よっぽどのメカトラなければ完走は大丈夫であろう。それよりも長かった1,200kmも後ちょっとで終わってしまうのが悲しいやら、とっとと完遂したいやら、という心持ち。
PCを出ると例の3人乗り自転車の人達がいた
元気なムッシュ3人組のチームであった
直前にDREUXからFINISHまでのルートが変更されていたが、変更後のルートは平坦気味でとても走りやすかった。ほぼほぼ360度の開けた視界がある所で、4回目の夜明けを迎えた。
東側の空。夜が明け始めている。
西側の空。まだまだ真っ暗。
明るくなってからだと、ただの広い場所だったと思うが、いいタイミングで朝を向けられてラッキーだった。しばらく走ると栄えた町になってきた。FINISHエリアのRAMBOUILLET(ランブイエ)だ。さらに走ると前方にライダー発見。ゴールも間近だ。
公園入口のゲート
車検の日から何度も通った所。帰ってきたよ
FINISHゲート見えた
ん、全然閑散としているよ
実はホントのゴールはもう少し先
それでも閑散www 。よっぽどVILLAINESのほうがゴールらしかったかも。まあ朝の7時だししょうがないね。
到着サインをもらう
到着は7:16のサイン
1219km、7:16、19.8km/h
やったー。完走である
サインしてくれたムッシュと記念写真
ブレストからパリまで
ゴール後の食事。時間を気にせず食事をしたのは久しぶりだ
最後はFINISHゲートで記念写真
走りきりましたよPBP。完走時間は85時間と46分。途中のPCでのタイムオーバーも無く完走。コース難易度、ルート沿いの町々の受け入れ、運営など、本当に素晴らしいブルベでした。参加出来た事、完走できた事、ほんとうにありがたい。
この後、電車にのってホテルまでも無事にたどり着けました。
続く
次へ - PBP2019 : FINISHから日本まで
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