PBPは4年毎に開催されているブルベの最高峰と言われるイベントで、世界中から愛好家が集まるのだ。前回の2015年の参加者数は全体で6,049人、日本からの参加者は215人。そして本大会の2019年は6,668人。日本からの人数はまだわからないも、多分増えているでしょう。
距離も長いけど、これだけの人数が5日間かけてワサワサと走るイベントは超お祭りといっていいでしょう。この超お祭りイベントに参加します。日程はフランス時間の8/18 17:30スタート。日本時間だと8/19の0:30スタート。
PBPに参加することを目標としたのは2016年の秋、要はブルベを始めた時なので、3年の長期計画。思い立ったあたりから書き始めると、年を越してしまいそうなくらい膨大なので、さくっと割愛w でも長い時間かけて準備したので、なんとしても完走したい。
そんな感じのオイラのPBP。走行計画もいつもより考える事たくさん。計画というにはざっくりしすぎているので、まあ作戦とか、備忘録な内容です。
走行計画
参加クラスは90時間クラス。他にも80時間クラスと84時間クラスがあるが、90時間クラスが一番参加枠が大きい。そして各クラス共、15分単位でのグループスタート。1グループあたり300人ぐらいの人数が、15分刻みでスタートしていく。スタートするグループは申込み時の早いものがち。オイラは第一スタートグループで申し込めたので17:30スタートだ。
さて計画を立てるといっても、走行ペースやPCでの滞在感覚が全くわからない。わからないので憂う必要もないが、先人達の情報をみると走っている感じは北海道と同じ様で、PCはとにかく混むようだ。ならば全体を3つに分けて、ざっくりと見積もってみる。ちなみにこの頃のフランスの日の出は6:50頃、日の入りは20:55頃。
Segment1: STARTから往路LOUDEAC(445km)まで
Segment2: 往路LOUDEAC(445km)から復路LOUDEAC(783km)まで
Segment3: 復路 LOUDEAC(783km)からFinish(1219km)まで
Segment1 STARTから往路LOUDEAC(445km)まで
スタート直後のため、とにかく混むらしい。人もバラけてないので単走になることはまず無いが、その分PCも混むらしい。LOUDEACの仮眠ベット争奪戦も気になるので、この区間はなるべくロスを少なくして進みたい。なるべく手持ちの補給で切り抜け、ロスを最低限に。走行速度は20km/hで各PCの滞在は40分と考えよう。LOUDEAC到着は18:30、そしてここでは5時間程滞在してみる。リスタートが23:30と真夜中。
Segment2: 往路LOUDEAC(445km)から復路LOUDEAC(783km)まで
目的地Brestに到着し、また戻ってくる区間。ここからは各PCの混雑も解消してくるとか。Brestでの滞在は60分、それ以外のPCは30分、移動速度は20km/hで計算すると、LOUDEACに戻ってくるのは19:30。まあいい時刻ですな。Brestでもっとゆっくりしてもいいかも。再びLOUDEACでは5時間の休憩とし、0:30に出発。
Segment3: 復路 LOUDEAC(783km)からFinish(1219km)まで
残り436km、一気にFinishまで行けそうな距離も、多分相当疲れているはずなので、PCの滞在時間を50分、そして1097km地点のMortagneで4時間の休憩とする。そうなるとFinish地点のRambouilletには夜明け頃の6:40頃に到着する。
まあ1,200kmもあるけど、状況が読めないので、かなりのドンブリ計画だ。こんな緩い計画ですら当てにならない気もする。それも含めてPBP。楽しみたい。
準備
そして現在鋭意準備中。今までのブルベや旅行とは比較にならないくらい準備も大変だ。おおまかに考えると旅行の準備、遠征としての準備、1,200kmを走る準備の3つ。
旅行の準備
海外に行き慣れていないし、ましてヨーロッパは初めてだ。個人で手配すれば安くはできそうだが、今回の目的はPBPを走り切る事。それ以外の事でバタつくことを極力さけるため、旅行自体はグッディー・スポーツ・ツアーさんのツアーに参加。グッディーさんは自転車等のスポーツツアーが得意分野なようで、PBPツアーも3回目。安心だ。
グッディー・スポーツ・ツアーのHPはこちらから
Evianとかだとあまり感じなかったけど、Contrexはまずい。水飲んでまずいと思ったの初めてかも。それでもすっかり慣れて、今ではローラーのお供でグイグイと行ける。
遠征の準備
そもそも電車遠征すらしたことないのに、いきなりの飛行機輪行、おまけに海外。ということで自転車のパッキングは勉強、トライアンドエラー、工夫である。何度もパッキングの練習をしたい所ではあるが、クランクまで外すので、毎日できるものではない。自転車も一台しか所有してないので、ばらしてしまうと組み立てないと乗ることができなくなる。大変だ。
輪行箱は自作。試しに一度入れてみたが、いろいろと工夫が必要そう。案外余白スペースはあったので、他の荷物を入れるのは苦労少ないかとおもっていたが、どんどん補給物資の量が増えてきてキツキツになりそう。というか20kg以内に収まるか心配。早く全部いれてみたい。
1,200kmの準備
PBPではグッディーさんが運営してくれるDrop Bagサービスがある。場所はLOUDEAC。往路、復路とも通るPBP最大のPCだ。ここにDrop Bagがあるおかげで補給がとても楽になる。そしてそのDrop Bagの大きい事。例えば、12ロール入りのトイレットペーパーぐらいなら楽勝!
これにLOUDEAC滞在中の装備、2回分の補給物資を詰め込むのだ。日本のブルベのようにコンビニを当てに出来ないので、必要なものは持参するのだ。
LOUDEACにたどり着けば一安心だが、逆にそれまでの行程が混むようだ。なるべくならLOUDEACまでは手持ちの補給物資でやりくりできるに越したことはない、らしい。
先日AJ-H主催のPBP勉強会があり、そこで某氏が力説していたのが尾西のアルファ米。なんと各メーカーのアルファ米を研究されてて、尾西製はとても美味しくおすすめとの事。お湯だと15分、水でも60分で完成。60分だと長く思えるが、PC到着の60分前に作り始め、到着するころに出来上がるという手はずをとればロスはない。なるほどいい作戦と思ったが、まずはどんなものか試してみた。
水を入れて待つこと60分。出来上がりの見た目は普通のお米。食べてみると「うまい!」。いやほんとに驚いた。もちろん普通に炊いたお米のほうが美味しいが、BBQ中に出されたら、違いに気づかないかもしれない。しかも容量260g と、なかなかの量。これはいいよ。
その他、羊羹やら、塩飴やら、甘い雨やらをDrop Bagに放り込み中。ほんと重量制限大丈夫なんだろうか。
その他PBP勉強会でのメモ書きをば
- 往路のLOUDEACまでは混む。いかにロスタイムをへらすか。
- 各PCのレストランはなるべく使わない
- 各PCのサービスもなるべくつかわない
- 水はしょうがない。水道水も飲めるが、蛇口はトイレの手洗い場。
- チェーンオイルも各PCのサービスでやってもらえる。
- でも並ぶロスが発生するので、できれば手元に入手しておきたい
- LOUDEACの夜は寒い。寝袋等があっても、そこから出ている顔、頭が寒い。
- 往路はとにかく人がいっぱいなのでGPSはいらないくらい。ただし集団ミスコースはある種名物なので、GPSで確認する手段は必要。
- 復路の遅い時間になると、経路指示ようの看板がなくなる(盗まれる。記念にもって帰られてしまう)ので、復路のLOUDEACぐらいから道がわからなくなる可能性あり。やはりGPSは必須。
- フランスに到着後、eTrexのGPS測位にとても時間がかかる。30分以上。そういうものなので、壊れたと焦らないように。
- アルファ米、おすすめ。水60分で出来上がるものを走行中から作りはじめ、出来たら食べる感じで。mont-bellの5分アルファ米は味が微妙らしい。
- 携帯のSIM差し替え確認は事前に行っておくこと。
準備ネタに関しては、ほぼほぼ備忘録ななぐり書きな雑な投稿となってしまったが、走り終わった後のレポートはちゃんとしたいと思ってます。
こんばんは!
返信削除いよいよですね。
いろいろ準備、考えることが沢山あり大変と思います。
本当に体に気おつけて、是非完走してください!
また9月にブルベでお会いしたら、今回PBPのお話を
聞けるのをとても楽しみにしています!
GOOD LUCK!!
ありがとうございます。ガンバリマス
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