1. パリへ移動、車検と受付
2. 初日、スタートまで
3. スタートからLOUDEAC(445km)まで
4. 往路LOUDEAC(445km)から復路LOUDEAC(783km)まで <<<<< いまこれ
5. LOUDEAC(783km)からFINISH(1219km)まで
6. FINISHから日本まで
LOUDEAC(445km)からSaint-Nicolas(488km)まで
寒いと予想し、冬物のインナーを装備して出発。出発直後はだいたい13℃ぐらい。下は冬物のスパッツでちょうどよかったが、上は冬物インナーにレインジャケットだとちょっと暑い。でもまだ気温は下がるはずなので様子見。
LOUDEAC出た後も人人人
街灯は一切ないが、自転車のライトの列がずっと先まで続いている
470kmあたりにあった私設ポイント。時刻は1:30頃。気温は9℃ぐらい。
寒いせいか賑わっている。オイラはスルー
次のポイント、Saint-Nicolas(サンニコラ)に到着
488km、2:34、15.8km/h
寒いので休んでいる人多数
シークレットポイントとは抜き打ちチェックみたいなもの。もともとサインが必要ないポイントであるものの、事前の公表なしでサインを行うポイントにされた所だ。今回のPBPではこのSaint-Nicolasが往路シークレットとになっていた。
さて頑張らないように走ったとはいえ15.8km/hはゆっくり過ぎ。ブルマネの表示も黄色の警告が出ている(Close時間まで30分以下)。まあLOUDEACを出た時間がそもそも遅かったのだが、このままのペースだと先行き不安。ちょっとペースアップしなきゃと考えつつ出発。20分ぐらい滞在し、2:55に出発。
Saint-Nicolas(488km)からCARHAIX(521km)まで
ペースアップが必要とはいえ無茶はしたくない。上りは控えて、下りで稼ぐ作戦を継続。ちなみにエアロバーとGP5000の効果だろうか、下りは絶好調。ペダルしてもいないのに、バンバン先行者をパスしていける。そんな走りで集団をパスしていくと後方からついてくる気配。抜いていく感じもないので、どうやらオイラを風よけについてくるようだ。それならとそのパックで走る感じで10km以上は引いたかな。ちょっと疲れたので後方に下がると、ついて来てたのは2人。残りの距離は他の二人が引いてくれた。またその速度の速いこと。後ろでかなり楽させてもらった。
そんな感じであっというまにCARHAIX(カレ)の町に到着
到着後は「Good Run!」と健闘を讃えながらグータッチ。一人は聞けなかったが、もうひとりはブラジル人。ふたりともパワフルな大男だった。
ここはCP、サインを貰う
521km、4:19、23.8km
CARHAIXではお疲れの人多数。レストラン行列の横には…
床にゴロゴロ隊
こっちにも
これ以外にもレストラン内のテーブルとテーブルの間の通路にもゴロゴロ隊。こんな所で寝れるハートの強さが素晴らしい。まあ起きている人達も笑いながら、この状況を許容している空気感。これもまたPBP。面白い。
さてClose時間までの貯金も1時間ぐらいになったので一安心。レストランで食事をし、25分ぐらい滞在。4:56に出発。
CARHAIX(521km)からBREST(610km)まで
だいぶルートのテンポにも慣れてきて、上っている時間、下っている時間のリズムが出来てきた。上りが始まればどのくらい我慢が必要か、下りが始まったらどのくらいの間走れるか、というような感覚。ちなみに「PBPは上り下りの連続でとにかく上る」という記述をよく見かけるが、ほんとそのとおり。北海道でもオロロンラインを北上すると大きなアップダウンが連続するエリアがあるが、それのスケールアップ版が延々と続くイメージ。
とある上りに入った所、なんか今までの感じと違う。いつまで経っても全然終わらない。とにかくひたすら上っている感じだ。後からわかったが、これがPBP一番の標高ROC TREVEZELという峠の登坂であった。ひたすら長い。20分たっても30分たっても終わらない。結局上り続けて1時間ぐらいしてやっとピーク。約20kmの上りでした。
そして、その後は同じくらいの距離を下る。ずっと下る。省エネ走行なので寒い、寒い。長い距離を下るのは楽しいのだが、反対車線にはBRESTで折り返してくるライダー達。またこの距離をまた登り返さなくてはならないのかと思うと気が滅入った。
この坂の高低図
この坂を上っている間にPBP2回目の夜明けを迎えた。
しばらく走るとシジュンの町。大きめの教会がありきれいな所だ。
シジュンの町から80分ほど走ると、プルガステル橋が見え始めた
ここまでくれば、ほぼBREST!
この旅初めての海。そして初めての大西洋!
みな一様に盛り上がって写真とりまくり
丘しか見てこなかったので、なんと新鮮な景色だろう
気持ちが一気に前向きになった所で、少し走ると市街地に入った。ところがここからが激坂(というほどでもないか)連発。北海道でいうと小樽的な感じで、アップダウンが激しすぎる。なかなかPCまでは着かせてくれない。
地味に削られる…
BRESTの町の人達は皆歓迎ムード。車の中から手を降って応援してくれる人多数。いやありがたい。でも坂は無くてもいいかな。
しばらく走るとPCへの引き込み
スタッフの人達、集まった人達も歓迎
到着!BRESTの到着サインをもらう
610km、9:21、20.2km/h
サインをくれたムッシュとマダム
BREST(610km)からCARHAIX(693km)まで
BRESTまでは道端にある標識は「BREST」を指していたのだが、ここからは目的地が「PARIS」に変わった。
淡々と走り続け、再びCARHAIXに到着。サインを貰う
693km、14:25、19.2km/h
往路では外は真っ暗だったが、復路ではいい晴天の昼間だ。ちゃんとしたものを食べたかったので、レストランでパスタ的なものを。
ペンネが微妙にのびている。
この伸びた感じが噂のアレかと思ったが、そんなに酷くない。美味しく完食。
レストランにはワインも売ってる
往路では床にゴロゴロ転がってたライダーもいなくなってる
動けるようになったのか、動かされたのか
同じPCでの往路と復路では時間帯も違えば、雰囲気も違う。ただ多くのスタッフさんがずっと面倒を見てくれているのは変わらない。ありがたい事だ。1時間程ゆっくりし、15:25に出発。
CARHAIX(693km)からSaint-Nicolas(738km)まで
さてこの日は昨日のようは無茶な暴走もしていないし、コンスタントに休憩しているので、淡々と走れている。それでもコースの景色に慣れてきているので、眠くならないような工夫が必要だ。眠気防止に音楽をかけたり、カルパスをかじったり。
4年に一度のお祭りを楽しむべく、沿道には子供達もいっぱい
沿道の人には可能な限り手を降るようにしていたのだけど、子供たちはさらにハイタッチを求めてくる。沿道の子供たちと交流しているととても楽しく。眠気も吹き飛ぶ。本当に応援で元気をもらっている感じだった。
そんな感じで走り続けて、Saint-Nicolas(サンニコラ)に到着
738km、17:18、23.9km/h
Saint-Nicolasは復路でもシークレットになっていた
到着のサインをもらう
建物の外にはここにも国旗。日本のも
インナーが冬物なので暑い。なんとかギリギリ使えてる
この日もいい天気が続いている。夜間、朝は一桁まで気温が下がったものの、日中は20℃ぐらいまで気温も上昇。BRESTの辺りは寒いと思って冬物にしたけど、夏物+レッグカバーで十分だったかも。ひとまず寒かったり、雨だったりすると辛いので、晴天に感謝である。40分ほど休んで18:00頃に出発。
Saint-Nicolas(738km)からLOUDEAC(783km)まで
この区間、沿道の応援の記憶ばかりである。残っている写真は沿道の人々ばかり。たぶん写真を取るキッカケを取りこぼしてるような。疲れてきている証拠である。
やはり沿道にはハイタッチキッズが沢山
ファミリーでPBP観戦。いい週末ですな
私設ポイント多数
北海道ならジンギスカンが始まってる感じだな
そうこうしているうちにLOUDEACのゲートが見えてきた
往路に比べるとすんなりLOUDEAC到着
到着のサインを貰う
783km、20:22、19.3km/h
20時を過ぎているというのに駐輪場はガラガラ
往路のときより空いている。どうした?
本日の走行距離は340km程。一日に走る距離はこのくらいがちょうどいい。とはいえ途中のPCでゆっくりと休んでしまったので、LOUDEACで使える時間が計画より1時間ほど短い。ここは睡眠時間で調整するしかないね。シャワーを浴び、とっとと仮眠。23:30に起きる。
起きてみるとガラガラだった駐輪場は賑わっていた
DropBagから必要なものを取り出し、最終日の装備を整える。予備ボトル外した事でだいぶ楽に走れたので、最終日はウェストポーチも外してしまう。可能な限りの補給食をフレームバッグに押し込み、昨日より更に軽身な状態とした。
続く
次へ - PBP2019 : LOUDEAC(783km)からFINISH(1219km)まで
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