遊び部屋のメモ帳: BRM804宗谷岬600km 完走記 2/2 Day2

前回の続き。前回の記事はこちら。

仮眠を始めたのは0:00頃。割とすんなり落ちることができたものの、1:30には寒くて目が覚める。仮眠場所はスポーツセンター内の武道場。畳がひかれているので、寝場所としては悪くないものの、床からの冷気が半端ない。いろいろ工夫しても冷気を避けることできず。3:00までは寝ようと考えていたが、とても寒くて寝るどころではない。諦めて2:30には起床。結局まともに寝れたのは１時間ちょっと。仮眠大失敗。

見渡すとエマージェンシーシートにくるまっている人達多数。軽食場に行ってみると「寒くて寝れない」といって起きてくる人多数。ちなみにこの時の外気温は10度を下回っていた様子。寒いことは想定していたものの、想定以上に寒かった。北海道恐るべし。

SOL(ソル) ヒートシートエマージェンシーブランケット1人用 12132

圧倒的に寝不足なので、ルートの途中どこかで眠りたい所。ただ状況が状況だけに「一度寝たら起きれないかも」という恐怖感が。ということで２日目の作戦は大量カフェイン摂取し、限界まで眠らない作戦としてみた。カフェイン錠も効いてくるまで時間がかかるので、眠い/眠くないに関わらず、一定時間ごとの摂取していく作戦。

PC4 出発である

332.8km, 3:30

4:00出発を考えていたので、ちょっと前倒しである。出発直後はライトが必要な暗さであるものの、程なくして明るくなり始める。

天塩川から立ち上る川霧

なかなか幻想的。

日の出

平地も朝霧に包まれていて、その向こうから朝日が昇る絵。幻想的。

出発した直後はピリッとした空気だったので意識もはっきり。でも眠くなったらあっという間なので、その前にサーモサプリでカフェイン摂取。この効果もあってか、1時間半程走れた。ただペースも上がらなかったので道の駅なかがわで一休み。

PCを出てから休憩できる施設がなかったので、ここには多くのブルベマンが休んでいた。自分も防寒装備の解除や、チェーン掃除等でかなりまったり。GPSログを見ると50分程ダラダラしていたようだ。

だいぶ休憩できたので道の駅出発。その後は天塩川を上流方面に。

この天塩川、流れている感じがゆったりとしていて清流という面持ち。ゴーゴー流れている北海道の川の中では雰囲気が違い、なんか四国の川みたいでとても好きだ。

そんな川沿いの道を眠気防止に吠えながら走っていると、車列が過ぎ去っていく。

ここぞとばかりに便乗させてもらう。この車列がなかなか良かった。ペースもちょうどよく、加えてとてもペダリングが上手な女性がいて目を奪われる。なんというか上体が全くブレずに、超スムーズなペダリング。眠気も吹き飛ぶ。多分なにかの本物。

速く効率的に走るためのロードバイク･ペダリング講座

一度はぐれたが、セイコーマート音威子府店で休憩していた所、前を通り過ぎていく。ペースがいいとわかっていたので、急いで後追いし、結局美深あたりまで後を走らせてもらった。助かったし、勉強になった。

(AJカメラ)

その後は単走。カフェイン効果でなんとか眠らずにPC5セブンの名寄大橋店に到着。

465.8km, 10:24

去年は直進して市内に向かったが、今年はUターンし山登り。名寄峠超えして幌加内を目指すルート。

カレンダー的には夏真っ盛りであるが、街道の樹木には早くも秋の気配。

先端部分の紅葉始まってる！

朝晩の寒暖差が紅葉を作るらしいけど、すごい寒暖差を本日体験済み^^

名寄峠は結構骨のある上り。GPSログを見ると登っている距離は15km程。インナーローまで落とす場所も何箇所かあり、まさに手稲を彷彿とさせる。ただし路面は名寄のほうが圧倒的にキレイ。

近くにあったら通うかも。

峠を超えると幌加内。視界に入るそば畑率だどんどん上がってくる。

土地という土地、隙間という隙間に、すべてそばを植えている感じ。

朱鞠内湖。

初めて見た。当別フクロウ湖や奥多摩湖のような人造湖オーラが出ている。

暑さと疲れで道の駅ほろかないで休憩。事前に幌加内駅周辺でのそば屋を検索していたが、ここでも食べれそうなので、予定変更。

道の駅ということで期待感は高くなかったものの、とてもうまかった。

さすが本場。そばを食べて元気になったが、その後もずっと単走。気を抜くと暑さと疲れで眠気が襲ってきそうなので、カフェイン錠を飲み続ける。

藤原製麺～北海道育ち～幌加内そば 250g ５袋セット

数週間前にも見た幌加内スキー場。今回はもっと近場で。

右側の斜面の左側部分、やや緑が草が濃いあたりが超絶パウダー斜面。今冬は来れるかな？

疲れてきているせいもあり、写真の数が全然すくない。
とった写真といえば、右手のそば畑。

左手の田んぼ。

前方の道

こんな写真しかないのも疲れている証拠ではあるが、実際このような風景がずっと続いているのも事実。

淡々風景に負けそうになりながらも、なんとかPC6 セイコーマート多度志店、到着

570.9km 15:55 (AJカメラ)

ずっと単走だったものの、ここで何人かの参加者と合流。

残すは40km弱。最後なので無理せずと思ったら、最終区間で再度の爆走車列。

(AJカメラ)

12号の交通量も少なめで走りやすいのもあったけど、爆走モードの先行二人。とても速い。ここで離れるとダラダラになりそうなので頑張ってついて行く。単走せずに済んで助かった。

FINISH!

608.3km 17:37 (AJカメラ)

無事完走。33時間37分。

FINISHポイントとなった滝川ふれ愛の里は温泉施設もある。終盤は温泉でガッツリ寝る事を心の支えで頑張ったものの。飲みすぎたカフェインのせいで全然眠くならず。結局そのまま出発。案の定途中で眠くなり、途中のコンビニで１時間ほどの仮眠と相成り。

去年の宗谷はとても穏やかな印象だったものの、今年はなかなか大変だった。それでも北海道らしい風景と自己初の３グルメ達成で、大満足な今年のブルベでした。一緒に走ってくださった方々、ブルベ運営のスタッフの皆様、大感謝です。