2018年7月19日木曜日

BRM713襟裳岬1000km 完走記 1/2 総括とDay1

今シーズン一番の目標、襟裳岬1000km。64時間ほどで完走できた。実質は300kmブルベを3日間という感じだったので無茶な感じもなく、そして苦しい記憶はあまりなく、ただただいっぱい走れて楽しかった記憶のみ。最大の目標が終わってしまったので、若干の襟裳ロス状態^^

完走タイム: 64時間01分


地点     名称 積算距離 通過時間 経過時間
START モエレ沼公園 0.0 7:00 +0:00
通過C 吉野公園キャンプ場  76.3 9:42 +2:42
通過C 天塩弥生駅 215.5 15:43 +8:43
PC1 セブンイレブン紋別渚滑店 309.9 19:24 +12:24
通過C ローソン網走大曲店  422.0 8:22 +25:22
PC2 セブンイレブン浦幌町店 592.3 16:42 +33:42
PC3 セブンイレブン音更ひびき野店 642.7 19:18 +36:18
通過C セブンイレブン広尾並木通店 727.5 8:32 +49:32
通過C 襟裳岬 773.7 11:08 +52:08
PC4 セブンイレブン様似大通2丁目店  810.2 13:11 +54:11
FINISH ローソン札幌菊水上町店 1001.4 23:01 +64:01

2回の宿泊を挟んだ、全3日の行程。なので完走タイムは3日目の行程で決まる感じ。走行ペースや各ポイントへの到着時間は計画とはだいぶ違ったけど、完走タイム自体はおおよそ計画通り。噂では最初にFINISHした人は47時間台だったとか。とても真似できないタイムだ。

ちなみに今回のルートを関東にかぶせてみると、こんな感じ。
長野を出発して、新潟に出て、福島、茨城、千葉に出て、東京湾を渡り長野に戻るイメージ。これはこれで有り得そうなルートだけど、獲得標高は北海道のようにはならないでしょう。襟裳岬1000kmの特徴は1,000km走っても獲得標高は8,500m程度の1%以下という所。4桁ブルベデビューにはもってこいの平坦ルートだ。

さて総括的、特記事項

<体調面>
1. 手のしびれ
 <- 手のひらパフ
去年の宗谷600の後は両手が痺れてしばらく治らなかった。今回は1,000km走って右手がちょい痺れている程度。DI2、エアロバー、手のひらパフ、それぞれ効果を出していた。また手が痺れないように、なるべく手のひら温存するように意識したのも大きかった。

2. 膝の痛み
同様に昨年の宗谷600ではロキソニンでごまかしながら走ったものの、今回は膝痛皆無。シートのポジション出しに注意したのと、クランク長が165mmになったのが良かった。

3. 尻の痛み
直前にサドルをfabricのScoopに替えてちょっと心配であったものの、痛みの出方はSMPのHELLとさして変わらず。良くなったとは言えないけど、悪くもならず。であればエアロバーポジションが楽なScoopで正解だったでしょう。ただこれで満足という訳でもなく、まだまだ沼が続きそう。何気に完成車に付いてきたFizik Aliante R5が悪くなさそう。試してみる。

4. 体重
ブルベ終盤3日目になって何だか今までよりも楽に上れる感があり。これはもしや体重が激減しているのではと思い帰宅後すぐに計量。出発直前の体重が75.5kgで、帰宅後が75.2kg。全然変わってなくて驚いた。いやホント驚いた。今回のブルベ最大の驚き。

<装備面>
5. エアロバー
手の痺れ防止に加え、空気抵抗抑えて走れるのは1,000kmの長丁場で効果バツグン。そしてエアロポジションじゃなくても、肘置きのパッドを持つことで、これまた痺れ防止に役立った。

6. DI2
流石に1,000kmも走ると、シフトボタンを押す指が微妙にぎこちなくなるも、ワイヤードと比較するとその負担は雲泥の差。長距離こそDI2な気がする。気になってたバッテリーの保ち具合も1,000km走って半分以上を維持。多分1,200kmなら無給電で全く問題なし。1,500kmぐらいまでなら楽勝かも。

7. 雨装備
今回はレインスーツの上と、足首より下だけを装備。要はレインパンツを履かなかった。レインパンツを履くと空気抵抗も運動抵抗も増えるのに加え、中はムレムレなので結局濡れてしまう。シューズが水しぶきから濡れる事さえ防げば、レインパンツは必要ないという結論に。一応防寒対策で持ち歩くとは思うけど。

8. 防寒対策
7月中旬とはいえ、それほど夏らしくない今年。海岸線の朝晩は結構寒かった。持参した裏起毛の長袖は大活躍。ウィンドブレーカーより風抵抗が少ないので、走ってても楽。レッグカバーも持参したけど、その出番はなかった。夏とはいえ、夜走るなら長袖装備は北海道では必須ですな。

9. メカトラ
なし。DI2のセーフモードは使い手の問題。パンクや、それ以外のトラブルもなく1,000km走りきった。「やばい!」と思うような段差も何度かあったけど、コンチ4000S2がカバーしてくれた。素晴らしい。

10. 水
普段は800mlのウォーターボトルに、600mlのウォーターバックを背負うというスタイル。今回はこれに加えて500mlのペットボトルを持ちあるき、2.0lの水をコンビニで買っても無駄なくキープできるという作戦。ところが思いの外涼しく、水をあまり消費せず、朝1で持った1.9lの水で一日乗り切れるという結果に。正直、ただの重りだったという感じもなきにしもあらず。次回以降、この作戦を取るかは天候次第。

11. スピーカー
眠気対策、気持ち対策でもはや必須装備。歌ってる時に不意打ちされるととても恥ずかしいが、しょうがない。

12. SOYJOY
クリスピー味はとても美味しい。

13. 貼薬
就寝時の筋肉回復に役立った。仮眠取れるブルベのときは必須アイテムでいいかも。愛用はパスタイムA。

では細かい振り返り

<<< 7/13 Day1 まさかの激走列車乗車 >>>


今回のスタートはモエレ沼公園なので、自走にて出発。ずっと変わることを願い続けた天気予報も、結局変わらず雨予報。ところが当日の朝はまだ降り出しておらず。
ひとまず通常武装で出発。

スタート地点となるモエレ沼公園内のフィールドハウス。モエレには何度となく行ってるが、この建物に足を踏み入れるのは初めて。

受付の様子。エントリー数191人なので大賑わい。
ちなみに申込み191人中、北海道勢は40人程。150人もの参加者が1,000km走るために来道するってすごい。

建物の周りは自転車だらけ。
ギリギリ降っていない天気だったものの、この頃にポツポツと。そこそこ降り続く予報だったので雨装備に変更。

そうこうしている間にブリーフィング開始。
目的地の襟裳岬は、至る道が天候によっては通行止めになる場合も。対策として回避ルートも設定されているが、天候によらずどちらのルートでもOKとの事。まあよっぽどでなければブルベタイトルになっている場所に行きたいよね。

スタート
 0km 7:00
参加者多数のため、スタートは7:00組、 7:15組、7:30組の3回に分けて。エントリー順で振り分けられたようで、自分は7:00発の組。実質は6:50ぐらいの出発になったかな。

公園内を走った後に公道へ。公園内を走ってる間は「雨装備は勇み足だったかな」ぐらいであったものの、外に出てみると結構な雨。出だしから幸先いいのか悪いのか。

まずは当別フクロウ湖をかすめて新十津川の吉野公園を目指す。結構な雨である。

サクサク進んで最初の通過チェック吉野公園到着。この辺はまだまだ元気いっぱい。いつもな感じの北海道田舎道だけど、まだ気持ちもやられてない。
 76.2km 9:42
この区間の平均速度26.9km/h。雨なのに結構なハイペース。上りらしい上りもなく、風も軽い追い風基調。走ってて快適なのだけど、数字的には飛ばしすぎ。

通過チェックのエビデンスは、幟に貼られている数字。メモって速出発。

ひたすらこんな感じの北海道田舎道が続いていく。

11km地点から100km地点ぐらいまで無コンビニ区間が続いていた。それが終わった直後のセイコーマートで早めのランチ。
 
立ち寄る人が多いのではと予想していたけど、皆さん華麗にスルーして行く。

雨も上がり、路面も乾いた感じになってきた。なのでこの辺で一回目のチェーン注油。出発時点ではヒタヒタに潤っていたチェーンも、雨ですべてのオイルが流されカラッカラになっていた。
 101km 11:00
チェーンオイルはタレビンに詰め替えて持ち歩き。ちょうど一回分が入る大きさで重宝している。

淡々と進み、北幌加内町あたり
遠くに「ほろたちスキー場」が見える。冬場はパウダー滑りにここまで来たけど、まさか自転車で来るとは思わなかった。

和寒町あたり
遠くに「和寒スキー場」が見える。以前にゲート練習するのにここまで来たけど、まさか自転車で来るとは思わなかった。

例によって単走&淡々風景が眠気を誘う。気分を盛り上げるために音楽をかけて歌いながら走る。ってやってる所で快速二人組みが抜いていく。これ幸いと車列に乗せてもらう。
多分Pさんとこの方。すごい手慣れた感じでドラフティングしていく。32km/hぐらいでサクサク進んでいく。体力面、精神面でとても助かった。

ちょっと先にあったセイコーマートけんぶちで一休み。
 185km 14:18 
自転車ツーリングしているオージーの一行に遭遇。前後キャリアのガッツリツーリング装備。「持ってみる?」と言われてたので持ち上げようとしたら重すぎて上がらず。一体何キロあったのだろう。

その後はまた単走。士別市あたり。
遠くに「日向スキー場」が見える。冬場でもここまで来たことない。

通過チェックポイントの天塩弥生駅に到着。
 215.5km 15:43
この区間は139kmを23.1km/hぐらいのペース。ここまでも軽い追い風のおかげで順調過ぎるペース。やはり北海道の田舎道は眠気や向かい風がなければ、進みますなー。

ここの通過チェックのエビデンスはポストに貼られた集配時間の記載。
たぶんポスト自体はもう使われてなさそう。

その後名寄を抜け、239号でオホーツク海を目指す。
ところにより向かい風がありつつも淡々と単走していると、またもや快速列車が通り過ぎていく。これ幸いと乗せてもらうも、この列車がかなりのスピード。青のジャージの人がほぼ一人で車列を引いていき、その後もどんどん先行者を吸収していく。速い、速い。これは快速というレベルではなく、まさかの激走列車だった。

車列は増減を繰り返しながら、下りに入ったあたりでは8人ほどの構成。コンスタントに35km/hをこすようなペースで巡航している。先頭は4人程の人たちが回しながらドラフティングしている。自分もただ乗りばかりでは申し訳ないので、一回ぐらいはと思い徐々に上がっていくも 、終盤のちょっとした上りの所でPさんがスピードをあげ、一気に引っ張る形に。これには流石についていけず、残念ながら285km地点ぐらいで車列から脱落。

多分、この車列が初日の先頭集団。ラッキーにもその速さを体験することができたものの、やはり自分にはオーバーペース。脱落した後は身も心もヘロヘロで、20km/hぐらいでダラダラと。それでも激速列車のおかげで18:40頃には海が見える所までたどり着いていた。

オホーツクラインから見えるオホーツク海

そして最初のPC、セブンイレブン紋別渚滑店到着
 309.9km 19:24
この区間、94.4kmを25.6km/hぐらいのアベレージ。脱落後のダラダラをいれてもこの平均速度。

宿は紋別セントラルホテル。到着したのは20:10頃。
このホテルには大浴場もあり、疲れた体を伸ばして湯に疲れるのがとても良かった。諸々の片付け、準備をして床についてのが10時頃。当初計画では到着24時ぐらいで考えていたので3時間程の貯金ができた計算。このまま睡眠に使ってもいいが、ちょっと余力を残したいので明朝は計画から1時間早めて4時出発とすることに。

体の方の具合はというと、心配だったサドルフィッティングは大きな問題もなく尻の痛みは想定範囲内。ただし激速車列に乗ったせいで、足回りは結構疲れている。明日以降がちょっと不安だ。明日までに回復すべく、アミノバイタルProを2袋飲み、湿布的なものを貼ってから就寝。本日の走行距離はトータルで320km程でした。


<続く>

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