2023年8月6日日曜日

BRM722 トカプチ朝駆 : 最高の天気

400km 記念ブルベのトカプチ朝駆。タイムは23時間と30分。よっぽどがなければ完走は大丈夫と思っていたものの、走り込み不足は嘘をつかず、今までにないくらいのやられ具合。それでも記念メダルをゲットできてホントよかった。

天気は終日素晴らしく、夏らしい青空が続いた。むしろ気温が高すぎて苦しいぐらい。もしかして予想以上のダメージは気温にやられたのかもしれないけど。

トトロでも「走り込み不足が〜」になってしまったので、今回も同じ結末は明らか。なにせスタート前の段階で、今シーズンの走行距離が600kmにも至ってないので^^ この状況で丸腰で挑むのはヤバそうだったので新兵器を投入。

今回の新兵器

サドル : SpecializedのPower


5月末に開催されたサイクルフェスティバルで試乗したこのサドルがとても良かったので。微調整しなくても違和感がなく、いきなりの400km投入。まあ400km走った後は色々なダメージがあるものだけど、その中でもサドルダメージは少ないほうだったかと。

ちなみに最近やってたオケツパッドの2枚重ね作戦は今回から廃止。ダメージ軽減には有効なんだけど、オケツから股間あたりがとても窮屈で苦しくなってしまうのだ。2枚重ね作戦を継続するならビブパンツのサイズ変更も必要と確信。

そんな感じでNewサドルとオケツパット1枚でスタート。前半200kmは、サドル位置の微調整がしながらも、大きな問題も痛みもなく普通に200km走破。念のため200km地点のPC1でビブパンツの2枚重ねにしてみたものの、やはり窮屈感のデメリットのほうが大きく、すぐに1枚履きに。結果400kmをNewサドルと1枚履きで走り切った。

座面のRはおいらのオケツにフィットするものだし、ショートノーズなのでエアロバー握って走る時はノーズ先端に座っても、ポジションへの影響が少ない。今回、400kmの割にダメージ少なめだったのは、このサドルのおかげなのかな。欲を言えばノーズ先端部分がもう少し肉薄のほうが良さそうな気がするも、概ね満足である。しばらくはこのサドルでOK。


34Tのスプロケ


やはり登りは辛い。解消法は明らかで減量すればいいだけなのだけど、それはなかなか進まない^^。装備でなんとかしようとすると、クランクを伸ばすか、大きなスプロケを導入するかの2択。クランクを変えるのはペダリングにも悪影響なうえ、出費も嵩むので、34Tのスプロケ作戦を決行。結果としてこれが素晴らしく、前半の山岳エリアでは大活躍。今までは登りで苦しくなり、1速より軽いギアを探してもがく、というのが定番だったのだけど、そんな悪夢が激減。これがなかったらもっと厳しかったと思われ。

34Tが使えるようになって登りが楽になったのもプラスだったけど、それ以上に中速域のギアが調子いい。これは実は30Tから32Tのスプロケにした時に感じていたのだけど、32Tスプロケの中速域のギア構成がイマイチフィットしてなかった。歯数が1つ違うだけなので、影響ないと思い込みたかったのだけど、なぜか(15-17-19-21)という構成のほうが(16-18-20-22)よりも感触がいい。まあこれは個人的な好みなので、人によっては真逆の印象になるかも。いずれにして34Tのスプロケは中速域のギア構成が30Tとそっくりなので、これもよかった。

11-30:11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30t

11-32:11-12-13-14-16-18-20-22-25-28-32t

11-34 : 11-13-15-17-19-21-23-25-27-30-34T■

懸念もあり、それは12Tがなくなる事。10速から11速への変速量が大きいのではと。実際、これは実路では気になることはなかった。11T、12Tはほとんど使っていなかったという事か^^ ただしローラーでは12Tは欲しい。やはり変速量が大き過ぎて、使いにくい。

ということで今後ブルベは11-34Tで、それ以外は11-30Tというスプロケ運用になりそう。懸念があったので105にしちゃったのだけどアルテでもOKだったかも。


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さて詳細

今回は帯広エリアのブルベなので、久しぶりの遠征。金曜日の夕方に移動し、いつもの東横インにて宿泊。この宿は昨年の摩周湖1000や襟裳岬1000でも利用させてもらっている。勝手しったるなんとやら。 

いつもの東横イン、帯広

スタートは道の駅「おとふけなつぞらのふるさと」。道の駅なので車中泊の皆様で、駐車場は結構な賑わい。



ブリーフィング。「大樹町ではポニーがクマに襲われたので注意してください」とのこと。ここ数年、クマ騒ぎが絶えないよね。怖い怖い。


そしてスタート。このブルベのポイントは補給箇所が少ないこと。事前に調べて前半に135kmの無補給区間、後半に60kmぐらいの無補給区間がある。実際走ってみたら、案外大丈夫なこともあるが、あてにはできない。135kmkの無補給区間直前のコンビニで予備食などを買い込み。しかしここをスルーするライダーも多く、心配になってくる。スタート時点ですでに装備してあるのかな?

26.2km地点にあるセブンイレブン鹿追南町店

走り出してしまえばいつもの北海道田舎道。それでも山道に入るまでは、割と直線基調。帯広エリアの特色なのかな。サクサク進んで通過Cの然別湖畔温泉湖畔に到着。

5:44 53.2km 然別湖畔温泉

ここまでも登り基調だったようだけど、それほど印象はないかな。34Tは何度か発動したような気もするけで、まだまだ前半なので元気。


途中幌鹿峠を超える。この時はさすがに34Tの恩恵を感じ、遅いながらも足つきせずにボテボテとすすめた。今までなら足つきしてたかも。


途中「幌加除雪ステーション」にて休憩。「そろそろトイレに行きたい」というちょうどいいタイミングで出現する休憩場所。ここにはメンテラックや空気入れ、工具セットなどがおかれており、サイクリストのアシスト装備がおかれている。ありがたい。まあ一番ありがたい施設は冷たい飲み物がある自販機^^

その後は急ではないけど、淡々と長い登りを超えて通過Cの三国峠まで。三国峠、もしかしたら初めて来たかも。しかしこの坂、長かった^^

9:06 107.1km 三国峠

壮観な眺め。このような場所に、こんな大きな橋をいくつも作ってできた道。人ってすごいと思ってしまう。


三国峠がこのブルベの最高標高。なのでこれからしばらくは降り基調。とても快適に走れるが、早くも眠気が遅い始める。水飲んだり、飴食べたりして気を紛らわすも全然効かない。途中立ち止まって音楽装備を装着して、音楽で気を紛らわせながらなんとか進む。日落ちしてからの後半は眠気との戦いとは想定していたものの、まさかこんなに早くに眠くなるとは。

11:42 161.2km セブンイレブン上士幌町店

そして135kmの無補給区間を突破し、セブンイレブン上士幌町店にて一休み。途中自販機はちょいちょい見かけたものの、食べ物を買える場所はホント久しぶり。その後179.5kmにある通過Cの中士幌神社をチェックし、PC1へ。

PC1はおおよそ200kmの中間地点。中間地点で自分の車に戻って装備補填ができるのはとてもありがたい。ナイトランに向けて電池交換したり、追チェーンオイルなど。加えてオケツ周りが怪しくなってきたので、オケツパッドを2枚重ねにして再スタート。
ちなみに2枚重ねにした直後は、オケツへのダメージ感が少なくなるの「やはり2枚重ねか!」と思って走り出したものの、股間から腰回りがどうにも窮屈。通過Cのローソン池田利別点までは走ったものの、そこで武装解除。普段とは違うレーパンということもあったけど、2枚重ねをこなすならレーパンから変えたほうがいいという結論に。

18:19 269.9km 昆布刈石分岐

この通過Cを過ぎてからは、一度海岸線を見た後、ひたすら丘越えのアップダウン。日も落ちてなにも見えない中でのアップダウンは精神的にも肉体的に削られていく。

もうですね、日が落ちてからは眠気との戦い。真っ暗だし、前後誰もいないし、そもそも車すらほとんど通らないし。あまりに蛇行し過ぎて、路肩に直進して危うく落ちそうにも。流石に持ちそうになかったので、予定より早めの翼投入。

道すがらのセブンイレブン更別店にて緊急休憩 356km地点ぐらいか?

RedBullは翼を与えてくれるけど、効果が切れた時の落ち込みもすごいので、普段なら最後の30kmぐらい用の最終兵器。今回はそこまで持つかも怪しかったので残り50km地点でのレッドブル。1本では途中で効果が切れるのが見えていたので、追Redbull用も購入なり。

0:46 373.4km 通過C 清川交差点

さすがのRedbull効果までこの区間快調。ただしこの後すぐに効果切れ。予想通りやる気も走力もガタ落ち。これではいかんということで追Redbull投入。直後は元気になるものの、1本目より効果が短い。帯広の市街地を通る頃にはすでにグダグダ。というより足に全く力が入らない。いわゆる「売れ切れ」という状態か。Redbull云々ではなく、もはや空タンク。ゴールまで僅かという事を心の支えとし、走るというよりゆっくり進むという感じで、かながらゴール。


ゴール直前のグダグダは今までで一番酷かったかも。やはり400kmはきついね。


お目当ての記念メダルゲット。これが欲しくて出走したので、どうであれ入手できて良かった。ゴール後、2時間ほど泥のように眠り、それから帰途に。札幌までは遠く感じたものの、途中1回の仮眠だけで、午前中には帰宅できた。無事帰宅、これ一番大事ですな。

今年はマラソンにかまけているので、ブルベ熱も下火ではあるものの、新しいサドルとスプロケで、今まで辛かった事が少し解消したような。来シーズンに繋がる終わり方で良かったかも。噂によると記念600は数年先だとか。ここまで来ると記念メダルコンプしたいので、それまではブルベ続けられるように精進しなくては。

さてこれにて今シーズンのオイラのブルベは終了なり。一緒に走っていただいた方々、開催していただいている主催者の皆様、ありがとうございました。また来シーズンのブルベにて。

さて次は今シーズンの本命、北海道マラソンなり。今のところ、完走はかなり危うい仕上がり。後3週間でどれだけ変わるか。もうひと頑張り。


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