2016年3月31日木曜日

パウダー板の動き

過去の動画を整理してたら、面白い比較ができそうなのが出てきた。3つともN2Bをかっ飛んでいる時の動画だけど、板が違う。それぞれの動きの違いが見れて面白い。滑走音がうるさいので音はミュートで。

egf EXPLORER 164L
164cm、3サイズは多分287-240-280
ダブルピンテール形状
ウェストも細いせいか浮力は少なめ。滑走時もノーズ以外は雪に沈んでるので、しっとりと滑っている感じ。パウダー板自体が少なかった時だったので、この板でも浮く方だった。

Gentem Magic38
168cmで、3サイズは300-250-296
ダブルピンテール形状
egfに比べて浮力増大。板の沈み込みが少なくなり、エッジラインがよく見えるようになった。egfより浮いているので滑走速度も上がってる。ポンポンと跳ねるような挙動も出てくるけど、不安定感はない。

MOSS snowstick long
184.5cm、3サイズは320-276-279
ピンテール形状
この動画を撮った時は雪が浅いわけではなく、十分深い日。Magic対比でも浮力は桁違い。ノーズは完全に浮いている。ポンポンと軽快に動いてるので不安定に見えるけど、実際はものすごく安定していて楽に乗れている。

比較映像があると面白いですな。今後もパウダー板が変わったらこの絵を撮っていかないと。

2016年3月26日土曜日

ビンディング試乗記:その2

試乗記1からの続き。

ビンディング:DIAMIR Vipec 12
板:Black Diamond Link 105 180cm, 133-105-117



この試乗会にくるまで存在も知らなかったVipec。冷やかし半分で試乗してみたら使い勝手がとても良い。今回試した4つのtechビンディングでは一番だ。ウォークモード、スキーモードの切り替えレバーがヒールパーツの一番後ろについており、前足を着けた状態で両モードへの切り替えが自在にできる。左右方向への剛性はIONより低く感じるも、これは付いている板の幅のせいかもしれない(IONは94mmの板、Vipecは105mmの板)。まあパウダーシチュエーションだと問題ないでしょう。

クライミングサポート無しの状態

クライミングサポート1段目

クライミングサポート2段目

Vipecはクライミングサポートをストックで引っ掛ける角が左右両側についていて、どちらからでも同じように操作できる。この使い勝手が何気によい。またトーパーツも開放値設定ができ、これは他のtechビンにはないメリットだ。見た目がプラスチッキーで安っぽく見れてしまうが、使いやすさと機能面ではこのViperが一番だった。


ビンディング:DYNAFIT Radical ST
板:Majesty モデル不明 多分 Destroyer




techビンといえばDynafit。このRadical STというモデルはリリース機構のため、トーパーツが回転する。安全にはプラスに働くと思うが、これが故にとても付けづらかった。


かかとを固定するには板に対して足を真っ直ぐにし踏み込む必要があるが、トーパーツが回るため、なかなか真っ直ぐにならず、結果かかとがうまくはめれなかった。最終的にはトーパーツをウォークモードでロックしてから踏み込むという始末。まあ慣れの部分だとは思うが、ふとした拍子に角度がずれてしまうと、足場が良くない時や悪天候の中ではうまく付けられずイラッとしそう。

クライミングサポートなしの状態

クライミングサポート1段目

クライミングサポート2段目

コンパクトにまとまっている。出し入れも十分し易いが、やはりViperの用に角が出ている方が引っ掛け安い。ちなみに付いている板が太すぎてこの日のコンディションで試すのは厳しすぎ。なので剛性云々には触れない事にします。


ビンディング:MARKER BARON
板:R.M.U APOSTLE98 ?cm, 106-121-98-116-102



折角なのでツアービンディングも試乗してみた。まずはBaron。texhビンディングとは異なり、基本アルペンビンディング機構。プレート上にパーツがあり、パーツごと持ち上げて歩く仕組み。

基本構造はアルペンビンなので、剛性感はとてもしっかりしてる。安心感アリアリ。ただし重い。techビンの後に試乗した事もあり、かなりのずっしり感。またベースプレート分、スタンドハイトも高くなり、板までとても遠く感じる。プレート効果でエッジングにはプラスだけど、パウダーシチュエーションだと無いほうが好みだ。

クライミングサポート無しの状態

クライミングサポート1段目

クライミングサポート2段目

クライミングサポートはストックでの出し入れもしやすく、とても使いやすい。歩いた感じはスプリットボードでのウォークモードに近い感触だった。


ビンディング:ATOMIC Tracker
板:ATOMIC Backland85 176cm




Baronと同じくツアービンだ。SalomonからのOEM。Baronよりも剛性感高く、スタンドハイトも低い。滑る事を考えるとこっちのほうが好みだ。ただしカタログスペック上ではとても重たいビンディング。実シチュエーションではジワジワと体力を奪われるのか。

クライミングサポート無しの状態

クライミングサポート1段目

サポート無しの状態でヒールフリーにできないのかな。そんなはずは無いとは思うけど、設定方法が見つからなかった。そしてサポートは1段しか見当たらず。イマイチ操作しきれなかった感はあるものの、ヒールフリーへの操作等使い勝手がいまいちだった感が。滑りはTracker、使い勝手はBaronという印象だ。


オマケの試乗
板:ATOMIC BENT CHETLER 185cm, 142-120-134


これはビンディング目的ではなく、板目的で試乗。今使っているファットスキーがAtomicのAutomatic117。AtomicでAutomatic117より太い板はこのBENT CHETLERだけなので気になっていた。結果としてはONZEで乗る板ではない、雨の日に乗る板ではないという印象^^ ただ自分の足前でも使えるかもしれないという印象も。パウダーで乗ってみたいぞ。

2016年3月25日金曜日

ワンモアチャンス

この週の後半に降るとは思ってたけど、まさかここまで降るとは。キロロはほぼ真冬。公式HP上では25cm/24hの表示はホントだった。おおかた食いつくされた後の写真だけど、まあこのくらいは降ったという記録写真。朝里CとB。



ちょっとだけ重めではあったものの十分パウダーといえる雪質。いつもなら長峰からのルーティンだけど、今日は朝里周辺->パウダーゾーン->朝里沢。ありがたくパウダーを堪能しました。例年は来週はまた気温が高そうだし、ほんとにこれが最後かと。

山頂積雪。
2週間前と比べるとブロックひとつ分減ったかな。

2016年3月23日水曜日

ビンディング試乗記 その1

3/19、ONZEにて秀岳荘の試乗会。初めてのスキー試乗会だ。天気は生憎の雨ではあるが、参加する側からするとライバルが少なくて試乗しやすかった。秀岳荘の試乗会だけあり、並んだ板はツアー系、パウダー系。そして約1/3がテレマークビン、1/3がtechビン/ツアービンというマニアな内容。



時期も時期だし、ゲレンデコンディションもよろしくない。板がいっぱいあるのは嬉しいけど、この状況では板の真価はわからないだろう。サイズやシェイプから来る乗り味の違いは楽しむぐらいかな。

かくいう自分の目的はビンディングの試乗。BCを視野に入れるとツアービンディングやtechビンディングがとても気になる。それらのビンディングを試履する機会はそうそう無さそうなので、この試乗会をとても楽しみにしていた。

まずはツアービンディングかなと思っていたのだけど、自分のブーツがtechビン用のソールに変更できる事がわかってからは俄然techビンディングに夢中。そしてこの試乗会のためにtechビン用ソールを入手してみた。

オレンジがノーマルのアルペンソール。白が換装したtechビン用のソール。

techソールのほうが数mm、ハイトが高い。

高くなる分、普通のアルペンビンディングに入らなくなるかもと懸念したが、普通に履けたし滑れた。これは大丈夫な組み合わせなのかな?

ま、それはそれとして、ここから本題の試乗記。

ビンディング: MARKER Kingpin 10
板:VECTOR GLIDE BULKY ADVANCE 185cm, 130-100-120



Webで見てるだけだと、このKingpinが一番剛性が高く、使い勝手も良さそうだった。ビジュアル的にもメカメカしくてかっこいい。ホールド性に関しては、アルペンビンと比較だと、なんとなくつま先側の遊びが多いような気がするも、見た目からの思い込みかもしれない。少なくともかかと側に関しては普通にしっかりホールドしているような気がした。飛んだりはねたりしなければ、普通にゲレンデで使えるのでは。

ウォークモードでクライミングサポート無し

クライミングサポート一段目

クライミングサポート2段目

クライミングサポートの出し入れはし易いし、高さも十分。ウォークモードとスキーモードは、土踏まずあたりにあるレバーを前後に倒し切り替える。ただ、つま先をつけたまま切り替えるのはちょっとコツが必要な気がした。慣れればサクッとできるようになるのかな。Techビンが初めてという事もあり、自分はつけたまま切り替える事はできなかった。



ビンディング:G3 ION
板:G3 ファインダー94 XCD 177cm, 126-94-113




これもビジュアルがいい。メタルオレンジがかっこいい。Kingpinの後に試乗したという事もありとても軽く感じた。と同時に左右の剛性が弱いのも感じた。これはIONが弱いという訳ではなく、ピン留めするTechビンの宿命だろう。逆にいうとKingpinはやはり左右剛性が高かったという事か。まあ板を立ててガツガツ切っていく滑りをするなら剛性不足かもしれないが、パウダーメインのフリーライドなら問題ないだろう。

ウォークモードでクライミングサポート無し

クライミングサポート一段目

クライミングサポート2段目

クライミングサポートの出し入れはし易い。ウォークモードからスキーモードへの移行は、つま先を付けた状態でもできるけど、逆の場合は一旦外す必要あり。まあtechビンの普通の作法ですな。IONはつま先側のビンディングをはめやすいという評判を聞くが、今回試乗した中では取り立ててつけやすいとは感じなかったかな。他のメーカーのビンが進化してきたので、差がなくなったという事かも。

今回はビンディングの試乗がメインだったけど、やはりこの板については書いておきたい。このG3の板はステップソールだ。足下だけこんな感じでうろこ状にソールが削られてて、シールを貼らなくても登れる板だ。


ステップソール板は初めてだったが、思ったより普通に滑れた。ただし走行抵抗が大きいのは間違いなく、スピードは出ないし、やはり何かゴロゴロした感触があるのはしょうがない。そして試しに登ってみた。サンシャインクルーズ脇の木までサクサクと難なく登れてしまった。


シールに比べるとグリップ力弱いのはしょうがないけど、素の状態で登坂できたのはちょっと感動した。滑りはオマケで、ツアーイングがメインのシチュエーションなら楽しいかもしれない。

試乗記 その2へ続く

2016年3月22日火曜日

モノログ:ATOMIC Automatic 117 186cm

109の175cmでは浮力不足だったものの、Automaticという板はパウダー良し、扱いやすさ良し、整地性能十分と、とても好印象。なので同じシリーズでサイズアップしてみた。手を出したのはウェスト117mm(+8mm)のモデルで長さも186cm(+11cm)。年式は13-14だけど、2年落ちなので新品でも55%OFFという特価品。3サイズは140-117-129.5、サイドRは19mだ。

ドナドナ前の109(175)と記念撮影。流石に117(186)ともなると重量感も増し、大きい印象。並べると大人と高校生みたいだ。

早速乗ってみた。

109(175)ほどの軽快感はなく、むしろどっしりした印象だ。整地は相変わらず十分に滑れる。そしてこの板でも数日パウダーを滑るチャンスがあったが、パウダー性能は文句無し。N2BのチョッカリからTreeまで、十分な浮力と取り回しで楽しめる。

浮力レベルは手持ちのボードと比較するとFragship164以上、long以下かな。ウェストももちろんだけど、186cmという長さが浮力に効いてる。11cmも長くなっているので、その差をはっきりと感じる。その分取り回しは悪くなったが、むしろ109(175)が回りすぎてたぐらいなので、丁度良くなった感じ。いや調子いい!


ファットスキー楽しい。117mmの186cmというサイズでも十分扱える事がわかったので、むしろ「もっと大きい板はどうなのだろう?」という悪魔の囁きが聞こえてくる。まあそれはそれとして、この117(186)でしばらくはいいかな。

スキーでのパウダーが楽しくなってきたのはいいけど、ボードとの使い分けが難しくなってきた。ボードの浮遊感やカジュアル感はやっぱり楽しい。ただゲレンデ外のシチュエーションだとスキーのほうが安心感が高い。サイドエリアにでると平地移動や若干の登りが必要とされるシチュエーションに良く遭遇するが、そのような機会だとスキーは強い。今まで行かなかった所にも行けたので、結果行動範囲が広くなった。

やはりスキーを使う上での目標はBCかな。来シーズン以降にスキーヤーとしてBC再デビューするために練習と諸々情報収集だ。

2016年3月20日日曜日

雨のONZE

3月の連休はONZEに出撃。生憎の雨模様で上のほうはガスっていて視界もよろしくない。雨自体は弱かったので全然つらくはなかったけど、バーンコンディションは悪化の一途^^ 荒れる荒れる、跳ねる跳ねる。

3/27でシーズン終了のONZEは所々地面も露出。でもこの雪が少ない冬でも良く持ったという所かな。

本日の目当ては秀岳荘の試乗会。このコンディションでは板の性能はわからないけど、お目当てはビンディングの試乗。試乗記は長くなるので別エントリーにて。