2017年3月7日火曜日

Step4: 縦留め機構のRapid Fireとaccublade

ステップイン話しの続き
Step1: BurtonからStep Onの告知
Step2: 横留め機構のS.I.SとSWITCH
Step3: 2000年頃のステップイン諸々


Rapid Fire (以下RF)

そして縦留めステップインに手を出す。雪詰まりに強いという謳い文句で登場したSHIMANOのRapid Fire(以下RF)。実際強かった。

機構はつま先1点、踵の両脇に2点の3点留め。

最初の一本目では、あまりにもレスポンスが良すぎて転びそうになった。横留めのステップインは前後剛性が低く、遊びというかワンテンポ遅れる感じだったようだ。そんな事はつゆ知らず、いつもの感じでエッジを切り替えると、今までより強くエッジングがかかり、曲がりすぎて吹き飛ばされそうになった。縦留めはレスポンス良さは知識としては知っていたが、実際初めて乗った時は驚いた。板の剛性まで上がったような感覚で、カービングが劇的に楽しくなった。


装着に関しては、つま先の留め金がうまく入れば、ブーツ底に多少雪があろうと踵左右のノッチがブーツを捕まえてくれるので、「ステップインしない」という事はほとんどなく滑り出せてしまう。思い返してもやはりRFが雪詰まり性能が一番良かった。

ただしつま先の留め金をうまく引っ掛けるのにコツが必要。ここが入らずオタオタというは結構あった。また思い起こせばちょっと重かったかな。その前がSWITCHだったので気にならなかったけど、ABに乗り換えたときになんて軽いのだろうと思った。



RFを選んだのは雪詰まりに強いという所もあったけど、他に選択肢が少なかったというのも事実。ステップインはすでに下火で、カタログ雑誌を賑わせていたのが嘘のよう。

しばらくするとABがリリースされるも、RFはディスコン。さらに追い打ちをかけるようにShimano撤退のニュース。Yonexが引き継ぐという話も、そのうちステップインが手に入らなくなるのでは?という焦りが。という理由でaccubladeへ。


accublade (AB)
いまだ現行、現役の数少ないステップインシステム。
RFからの乗り換えだとレスポンスには大きな差異は感じなかったものの、本体は軽くスリムになったので持ち運びは楽に。加えてヒールカップの位置を無段階に前後できるので、設定が細かく行えて◯。ただし雪詰まりに関してはRFのほうが秀逸だった。

シンプルすぎるデザインも昨シーズンあたりからよくなった。

ABのメリットの一つは山装備としても周辺機器が整っていることかな。
ABシステムのスノーシュー
ベルトでいちいち留めなくてもステップイン操作で簡単装着。限定生産で¥55,000なり!Shimano時代はMSR向けのABプレートも販売されており、それだけ手に入れればスノーシューがABステップインに。ABプレートはいまでもオークションでは高値で取引されている。お高いのでオイラは自作。
金具部分だけを摘出して、アルミプレートに移植。
いまの所トラブルなし。

スプリットボードとの相性ばっちり。ハイバック前傾解除の仕組みがウォークモードの時に都合いい。
スプリットシステムも進化して、板とビンディングの付け外しが簡単にできるようになってきている。でも最大の手間はそこではなく、やはりブーツをビンディングに付ける所。ABだとスキーのようにカチャリと脱ぎ履きできるのでやはり楽だ。

VolleのSplitシステム用に加工してくれるShopも。
検索キーワードは「accublade LightRail」。
Volle標準のスライダートレックを使うよりも格段に軽く、そして剛性が上がり操作性がよくなる。レールがボルトオンされるのでワンセット専有してしまうけど、その価値がある逸品。

いずれにせよ初代モデルがリリースされたのが多分0506シーズン。長生きしている理由はいろいろあるにせよ10年以上も継続されている事はすばらしい。ビンディング周りがすべてAB関係で揃っちゃっている人は少なくないと思うので、これからも続けて欲しい。

そしてグダグダと昔話しを書き連ねたが、書きたいのは新しいStepOnはどうなんだろうという事。この辺は次回。

続く


4 件のコメント:

  1. ライトレールが手に入らないんだよっ

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    1. あらら、制作中止?

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    2. なんか、アキゅの下面がフラットじゃなくなった、精度ではなくわざとらしい、それにより加工が難しくなった。と聞いた。

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    3. なんか、アキゅの下面がフラットじゃなくなった、精度ではなくわざとらしい、それにより加工が難しくなった。と聞いた。

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