2018年7月20日金曜日

BRM713襟裳岬1000km 完走記 2/2 Day2とDay3

BRM713襟裳岬1000kmの完走記の後半です。前半はこちら

<<< 7/14 Day2 まさかのセーフモード >>>


2日目。2:30頃に目がさめる。前日の疲れが気になっていたものの、痛みや疲れは割と普通。きっと2つ飲んだアミノバイタルのおかげである。ちなみにアミノバイタルには絶対の信頼をおいており、疲労回復や体調回復の時に必ず使っている。RPGに出てくる「万能薬」の中身はアミノバイタルだと信じている。ちなみに「ポーション」の中身はシュークリーム、「バーサクの素」はレッドブルだと信じている。

閑話休題

外に出てみると天候はどんより気味。でも雨が降る心配はなさそうな予報だ。チェーンオイルを投入し出発。結構肌寒く、裏起毛の長袖を羽織り出発。
 316km 3:55

紋別は港町だけあってカモメ多数。朝から、というか夜通し「カゥ、カゥ」とうるさい


出発してすぐに「ガリンコ号←」の標識。砕氷船として名高いガリンコ号、見ずにはいられない。オホーツク海といえば、流氷。流氷といえばガリンコ号でしょう。

この三角ドリルが子供心を鷲掴み。強そうだ。

そしてオホーツク海らしいオブジェ、おおきなカニ爪。
いいオブジェ。やるな紋別。

紋別を堪能?した後はAR-HのIさんが引く車列に便乗。25km/hぐらいの快適列車。300km以上走って、朝から車列があるというは、さすが人気ブルベといったところか。

途中からソロになり網走に向けてひた走る。サロマ湖登場。
物心ついてから見たのは初めてかも。琵琶湖に見えた。

オホーツク沿いの湖が続く。能取湖。
遠くてよくわからなかった。普通の湖だった^^

そして網走湖。
この写真ではわからないけど、下りの左カーブを走っていると視界にフワっと見えてくる感じ。寝ぼけて支笏湖にいるかと錯覚。

そんなこんなで最初のポイントに到着。ローソン網走大曲店。
 422km 8:22
ここが通過チェック。軽く補給してすぐさま出発。

メルヘンの丘通過。
 9:08
絵になる風景。

それよりも気になったのが津別の自然運動公園。

なにやらサマーゲレンデ的なものが。
どうやら普通の板で滑るサマーゲレンデとは違い、前後にタイヤのついたグランジャーという板?で滑るゲレンデらしい(HPへのリンク)。転んだら痛そうだけど、面白そうだ。これができるのは津別だけらしいので、やるならここまで来なくてはいけない。ちょっと遠いかな^^

海岸線沿いだったので平坦だったルートも、440km地点ぐらいからゆったりと上り基調開始。それでも厳しい感じの斜度でなく、アウターで登っていける感じだ。

特に急いでもいなかったのだけど、先行者が見えてきて、そして抜くような状況になってきた。ちょっと加速しようと思い、フロントをインナーにシフト。登っている最中にフロントを変えるのはよろしくないと知りつつも、まあ大丈夫だろうとポチッと。そして直後に「ガキッガキッ」とチェーン落ちするような感じの異音が。慌てて回すのやめて降りてみる。チェーンは落ちてないのでひとまずセーフのようだ。再スタートしようとしたらリアが変速しない!

RDは全く仕事をする気配がない^^
トップで固定されている。

DI2には転倒時の故障軽減のため、衝撃がかかったときにセーフモードに入り、変速しなくなる仕組みがある。ここでまさかのセーフモード。多分セーフモードの事を知らなかったら相当焦ったと思う。事前にいろいろ調べててよかった。ただセーフモードに入ることは稀だろうし、解除方法はその時に検索すればいいだろうと高をくくっていた。

解除方法を検索しようとすると
No〜〜〜!まさかの圏外!

さて困った。どこまで上りが続くかわからないが、ひとまずフロントをインナーにして登ってみる。まあ斜度も緩いので、なんとか登れる感じ。ダンシングでボテボテと上るが、なかなか大変。「シングルギアでブルベにでるとはこんな感じなのか。とても真似できない」と、アレコレ考えていると頂上らしき所にでる。割と頂上に近い所だったようだ。助かった。それでもまだ圏外とアップダウンは続くので、残された変速手段であるフロント2段を駆使しし、なんとか電波が届く所まで。

解除方法は「ジャンクションAのボタンを5秒ぐらい押し、点滅が早くなったらボタンを離す」でした。ボタンの長押しは試したけど、離さなかったんだよね。ひとまずセーフモードが解除でき、通常モードに復帰。いや変速できるって素晴らしい。

下りきった所のコンビニで一休み。さきほど上り坂でさっそうと抜いていったヤリキレナイさん(長いのでYさんで)も休憩中。同じタイミングでコンビニを後にするも、Yさんはマッタリモードに変更との事で、また単走モードに。この足寄から浦幌町までの区間が向かい風が強く、いつしか気持ちは折れダラダラモードに。そんな時に先程のYさんが颯爽と抜いていく。ここぞとばかりに追いかける。これでなんとか目が覚めた。助かった。


PC2到着。セブンイレブン浦幌町店。
 592.3km 16:42

その後もYさんと走り、帯広まで。
 18:55
PC2以降はだいぶ日も落ちて肌寒い。十勝中央大橋通過。

日も落ちた後、PC3 セブンイレブン音更ひびき野店到着。
 642.7km 19:18

Yさんは帯広の先に宿との事で、帯広で分かれる。オイラは帯広で宿泊。コンビニ食ばかりが続いていたので、まともな物が食べたくなり市内でラーメンにありついた。
繁華街のお店だったのだけど、そんな所に自転車を留めて離れるのは落ち着かない。とっとと食べて、本日の宿へ。

宿泊は東横イン。ラーメン屋探しであちこちウロウロしたので、宿に着いたのは20:30頃。大浴場はなかったものの、やはり温かい湯につかれると疲れも取れる。
さて新しいサドルによるお尻の状況はというと、まあいつも通りに痛くなって来ている。痛い場所は同じで、痛み方も圧迫による痺れで同じ。HELL対比同様といった所。

このホテルにはセルフドロップバックというか補給物資を詰め込んだ荷物を送っていた。中身は電池、替ジャージ、替インナー、補給用SOYJOY、補給用アミノなど。それに加えて念のための替サドルもとしてHELLも。この替サドルが本ブルベの一番の余計な荷物^^ 一応HELLに付け替えて座り具合を確かめてみるも、痛みに関しては何も変わらない感じ。変わらないならエアロバーポジションがとれるfabric Scoopのほうがいいわけで、1,000kmはScoopで過ごす事が決定。

そして補給物資の中にはどこかで送料合わせのため買ったプロテインも。この夜はアミノバイタル1袋にプロテインという復活剤で床についた。本日の走行距離はトータルで336km程でした。


<< 7/15 Day3 まさかの無風 >>>


3日目。この日も2:30頃に目がさめる。体調に関しては問題ないも、疲れがちょっと上積みされている気がする。やはり回復剤はアミノバイタル2袋のほうがよかったかもと頭をよぎるもしょうがない。出発準備をすすめチェックアウトし、外に出てみるといきなりの雨。速攻ホテルに逆戻りし、フロントスペースを借りて雨装備に。
 647km 4:13

帯広市内も結構な雨、そして信号峠がすごい。なかなか進めない。

雨という事もあるが、気持ちが疲れていてペースが上がらない。20km/hぐらいなペースでトコトコ進む。視界も悪い。

海岸線にでるちょっと前あたりで、青い幟が目に入る。BRMの幟に見えたので、なにかのチェックポイントかと一瞬驚いた。疲れてますな。

海岸線に出て、そして通過チェック到着。セブンイレブン広尾並木通り店
 727.5km 8:32

ここでポーション補給。今回のブルベ中、一番気に入ったシュークリームがセブンイレブンの「ふろまーじゅもこ」もっちりとした皮生地の中に、レアチーズケーキのようなクリーム。
とっても濃厚で元気がでる。まさにポーション。

その後は海岸線を襟裳岬に向けてひた走る。

進むに連れて風も強くなる。結構強い向かい風も、景色が今までとは違うので、それほど気持ちは折れない。ただしスピードも出ない^^

そしてちょいちょい出てくる長ーいトンネル。
風が無いのはいいけど、とても寒い!

襟裳岬に近づくほど、天気が厳しくなると覚悟していたものの、予想外に雨も風も弱くなっていく。雨もほとんどなくなったので、本日一回目のチェーン注油。
 10:25

岬に向かう途中で 77777コンボ発生。
ゴールまでのカウントダウンだ。

百人浜。雨は降っておらず、道も乾いている。
風は軽く追い風。襟裳岬が招いてくれているような気がする。

そして襟裳岬到着!
 773.7km 11:08
襟裳岬はまさかの無風。風速20mは覚悟していたので、まったくもって予想外。嬉しいやら悲しいやら。逆に風がないので霧が立ち込め何も見えない。岬先端は見たかった。

襟裳岬のエビデンスは、掲示板に記載された標高。これをブルベシートに記載する。
名残惜しかったものの、そそくさと出発。天気予報、そして状況からもこれから先は追い風が見込めそう。

やはり結構な追い風。とても快適。

サクサク進んでPC4。
 810.2km 13:11
最後のチェックポイントで、次は大凡200km先のFINISHポイント。ほぼ200kmの間チェックポイントがないというのは、さすが北海道ブルベ。そしてほぼ200kmブルベ1本分の距離があるものの、後少しで終わりだというおかしな思考になる。

海岸沿いの336号を北東方面に。

様似のビーチ沖にある岩。親子岩というらしい。3人家族かな?

PC4でスタッフの方から「この先雨にあたるかも」と聞いてはいたものの、結構な土砂降りに遭遇。

ウィンドブレーカーではやり過ごせず、バス停小屋に避難。
レインスーツに装備変更するも、すでに手遅れでズブ濡れ。これから先眠気も襲ってきて、その対策に何回もバス停小屋に止まり、何回も着替えを繰り返す。

そんな事をしていると新冠あたりで88888コンボ発生。
様似以降の海岸線は道も悪く、また眠気も重なってなかなか大変だった。

新冠辺りまで来るとそれも収まり、気持ちよく走れ始める。なにより何故か体調が急激によくなり、尻の痛みも消え、上りもガシガシと進めるようになる。終盤にきてこの体調変化は不思議でしかないのだけど、まあ気持ちよく走れる。「もしや体重が激減しているのでは?」と都合よく考え、早く体重計に乗りたくなる^^

このあたりは競走馬牧場エリア。見た目がキリリとしていて、肉牛、乳牛の牧場とは雰囲気も違い、なにもかもスマートな感じ。

そしてついに海岸線とも別れを告げ、内陸に入る
 17:38
ちょうど先行者に追いついたので声掛けすると寝落ち寸前であった。ちょっと先のセイコーマートで一緒に休憩。残す距離も後100kmぐらいだったので、ラストスパートの景気づけに自転車にはチェーンオイル、人間にはバーサクの素ことレッドブルを投入。このバーサクの素が余計であった。

日没。3日目にして初めて日没を見れた気がする。
 18:48

そしてこのブルベ、3回目のナイトラン開始
後100km、もうすぐだと思ったものの、内陸の距離が以外と長くむかわ町、厚真町、安平町の長いこと、暗い事。そして千歳に入っても信号峠と道の悪さで思ったよりも時間がかかり、途中でレッドブル切れ。

疲れた体に投入したレッドブルが切れると、電池の切れかかった道具のように、途端にいろんなものが重たくなる。土地勘も無いエリアだったので、どこを走ってるかもわからずますます長く感じる。自分の場所がわかったのが、恵庭バイパスの「ほのか」が見えた時。「あーここかー」となり、後どのくらいかのイメージが着いてからは目が覚めた。

バイパスなので道も走りやすく、ガシガシ進む。北広島の駅前を通り、274号を左折。ここで最終コンボとなる99999発生。
ほぼほぼ1,000km。ゴールまでもう少し。もう少しなんだけど札幌に入ってから結構長い。アクセスサッポロを過ぎて、菊水エリアに入り、そして

FINISHポイント、ローソン札幌菊水上町店に到着!
 1001.4km 23:01

サイコンの距離計は一周して1015kmを指していた。
完走だ!
めでたい!!

終わってみればあっという間で、1,000kmをターゲットにしていろいろと準備をしていたので、そつなく完了した印象。去年の宗谷600のほうがよっぽど大変だったような。準備をすれば4桁ブルベも全然楽しいとわかってしまったので、今後はこのぐらいの距離を求めてしまいそうで怖い^^

最終的にはエントリー191人中、実際に出走したのは142人、完走したのは125人だったらしい。来シーズンは1200とか、チャンスがあるならそれ以上の距離も検討してみたい。壮大なブルベを運営してもらったスタッフさん、運営チームには大感謝です。ありがとうございました。

そして次のブルベは宗谷600の予定。昨年は天塩川を超えたあたりの無変化地獄にやられまくったけど、今年はスピーカー等の暇対策が役立ってくれそう。頑張ろう!


2 件のコメント:

  1. おつかれ様です。
    お互い、無事完走できてなによりでしたね!

    なんか終わってみたらあっけなかった感じですよね・・・
    まあでも雨とか濃霧とかいろいろ障害はあったですね?

    ぼくも、三石までのアップダウ終わって、厚真に入ってから、
    このあたりは若い頃、サーフィンしにきていた懐かしい場所で
    走るの楽しみにしていたんですが、なんかほんと暗くて人通りのない
    どこ走っるかわからない感じが北広島に入るまでつづき、うざかった
    です。

    宗谷ではDoddyさんの、手袋対策とかパクらせていただきますので
    いよろしくお願いします。

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    1. ケンケンさん、どうもです。ピストでケンケンさんのタイムは驚愕です。是非昆布岳も^^ 手袋パフはmugenさんから教えてもらいました。mugenさんはまた他の方から教わったようで、いい方法は伝播していきますね。

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