遊び部屋のメモ帳: BRM501日高門別200 : MTBブルベ

5/1、シーズン最初のブルベ、日高門別200kmだ。平坦基調で難易度も低めだけど、風が強くなるととたんに難しくなるこのブルベ。昨シーズンの日高門別も、なかなかハードな向かい風だったけど、今回も全く同様。完走はできたけど、このブルベは難易度高認定でいいかも^^

今回は寒かった。昨シーズンはPC1以降は18℃から20℃ぐらいだったけど、今回は最初から最後まで10℃を超えなかったのでは？そしてR札幌名物の雨がトッピング。太平洋岸を走っているときは「低体温症になっちゃうかも」と本気で思ってしまった。

なんとか生きて帰ってこれてよかった。いや厳しかった。

さて特記事項から。

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1. MTBで出たよ

一度MTBでブルベに出てみたかったのですよ。ずっとタイミングを探っていたのだけど、日高門別は道が荒れてそうだし、ban.K始まってしまうとパーツもいろいろと変わってきてしまうので、今回が絶好のタイミングかと。たぶんロードのほうが安心だけど、今回は200kmだしなんとかなるよね、ということでのトライである。

MTBもブルベに向けていろいろとあれこれ。前後泥除けに、フレームバッグとトップチューブバッグの積載装備。

タイヤはiRCのMarbella(29x2.25)に。

ハンドル周りはエアロバーとeTex、ミラーを装備。もちろんサイコンも。

Dropperは外して軽量化。ちょうどよいサドルバッグが無かったので、遊んでいたフレームバッグを無理やり装着。概ねこんな感じの装備。どれだけ重たくなるかと思ったら、ウォーターボトル無しで14.5kg程。2019年に出走した初山別600の時のロードより、軽く仕上がった。

2. MTBの良かった所

- 乗り心地がいい

これはMarbellaというタイヤだからなおさらだったかも。2.25インチ幅もあり、とても柔らかい。路面の細かい凹凸は何も感じない。大きめの凹凸に乗り上げてしまってもボヨンと衝撃を吸収してくれる。いや快適でした。転がり抵抗はよくわからないけど、こんなものかなーぐらい。

- 路面をあまり気にしなくていい

ロードだと小石や路面のひび割れを回避するようなラインを常に探して走ってる。MTBだとその辺あまり気にする必要なし。大きな穴にだけはまらないようにすれば良かった。いや気楽、気楽。

このぐらいの荒れ具合は、北海道ならよくあるし、日高門別のルートではしょっちゅうだ。でもMTBのおかげで、このくらいなら特段な回避をしなくても乗り心地よく突破できてしまった。素晴らしい。

3. MTBで厳しかった所

- 重い

総重量はあまり気にならず、やはりタイヤ、ホイールの重さからくる走り出し、巡航、登坂が厳しかった。Marbellaは比較的軽めのタイヤだけど、タイヤもチューブもロードの倍ぐらい。それがロードより外側にある重さ。そしてたぶんホイールも重い。10万ぐらいのエントリーモデルなので、それに付いてきたホイールも値段なりのはず。なのでどうしても重い。

リヤはスプロケ込みで2,688g。これって普通なのか？軽くはないよね。

20km/hぐらいの巡航が一番楽なのだけど、それに達するまでと、そこから30km/hぐらいまで上げようとすると、どんどん足が減っていく。でっかいタイヤを回すのは体力を使う。ロードの時より明らかに体力ゲージの減りが早かった。

- 向かい風が大変

ライディングポジションがアップ気味で、両腕も開いていることから、当然風の影響が大きい。今回エアロバー付けておいたのでまだ良かったけど、これがなかったらゾッとする。

- トップスピードが低い

フロントのチェインリングが34T。やはりトップスピードは伸びないね。平坦巡航は頑張って30km/hぐらい。それ以上は体力的、重量的な部分も含めて厳しかった。

これ以上大きくするなら現物合わせのパズル地獄が

ホイールを軽いものに変えるだけで今回感じたデメリットは相当影を潜めそうな気がする。また29erと27.5でも、だいぶ違うような気がする。とはいえエントリーモデルのMTBなので、無理な拡張はしないよ。今回ブルベを走りきってくれただけで大満足である。

4. 風、雨、低温

残念ながらeTrex用の温度計の電池が切れてしまってため、正確な記録がない。ただ直前に取得したブルマネの天気予報通りというか、気温はこんな感じだったような。いや寒かった。

またPC1からPC2の間がさらに極寒で激向かい風。いや厳しかった。まあこんな予報なのでちゃんとした雨装備、防寒装備で挑むべきだったのだけど、小雨ぐらいならまだ使ったことがないこのレインジャケットの性能確認でもしてみようかな、と思ったのも悪かった。

5. 雨装備の選択ミス

ということで、今回使ったレインジャケットはこれ。

dhb Aeron Tempo Waterproof ジャケット

何年も前に買ったものだけど、今まで使い所がなく今回が初投入。生地感はそこそこ防水性もありそうで、向かい風対策ならフードがないのはプラスとなるかと思った。

結果として防水性、撥水性は悪くなかったけど、防寒性(遮熱性)がいまいち。加えて今回ぐらいの雨量なら、フードがあったほうが良いくらい。今回は雨量、気温からこのジャケット向きではなかった。まあ一度使ったことで使い所がよくわかったという事で。

さて詳細。

自宅を5:15頃出発。やや肌寒いものの、なんとなく空も明るく「もしかしたら天気予報が外れるのかな」なんて考えていた。んなわけ無い。

途中すき家で腹ごしらえをし６時半ごろスタート地点に到着。そして6:45頃ブリーフィングである。去年はコロナ対策でブリーフィングは行われず。なので久しぶりだ。

割とすぐに出発したのが仇となり、後発のロードバイクにどんどん抜かれる。こちらも頑張って走っている感じではないものの、なんとロードバイクは軽快な事か。スイスイと行ってしまう。

Kさんトレインに乗せてもらいしばらく進む。途中千歳で桜並木を通過。一番春らしい風景であったが、残念な曇天。この頃がこのブルベで一番Happyだったと後から知ることに。

そうこうしているうちに、PC1の随分手前から雨が降り出す。結構な雨足で、これ以降ずっと雨と思われたので、路肩でレインに装備変更。

雨に打たれながらPC1に到着。うー、寒い。

PC1 ローソン安平町遠浅店 52.0km 9:32

多分これから先、ずっと雨なので、足元もレイン装備に。シューズカバー内側にビニール袋を仕込む。

去年もそうだったけど、このPC1からPC2の間が向かい風が厳しい。基本ソロだったのもあるけど、エアロバー握って必死に向かい風から隠れようと頑張る。サイコンのメーター読みで12km/hとかぐらいまで落ちる。まるで登坂だ。強い向かい風と雨のダブル攻撃で、スピードもテンションもだだ下がり。

門別競馬場あたりでやっと写真をとらねばという気になる。もうこの頃は寒くて寒くて。加えて空腹感も出てきたので手持ちのミネラルタブレットでごまかそうとするも、手が悴んで袋を開けられない。極寒のキロロでもこんな状態になったことはないぞ。ほんとやばかった。必死の思いでなんとかPC2に到着。

PC2 セブンイレブン日高門別インター店 95.6km 12:31

普段は菓子パンやらおにぎりとか簡単なものしか食べないのだけど、どうしても温まりたくてカップ麺をがっつく。いや生き返った。さてルートはここで折り返し。これ以降は基本追い風になるはずで、今までの苦労が報われるはず。いや報われてくれと祈りながらPC2を出発。そして走り出してすぐ気づく。

風が無い！

風が無いわけではなく、追い風に押されてスピードを出しても無風状態。スイスイ進む。風を切らずに進めるので、体温も奪われない。あー、なんと素晴らしいことか！

やっと余裕が出てきたので、通りすがりの牧場でお馬さんをパチリ。

「おーい」と声をかけるとこっちを向いてくれた。

PC2からPC3まで通過チェックをはさみながら60kmちょっと。距離はあるけど追い風なので楽々だ。ただ途中にトイレピットもなにもないので、トイレに行きたくてしょうがない。

PC3 セイコーマート追分本町店 158.9km 16:01

到着後直後、WTbさんがいろいろと話しかけられてくれているのだけど、オイラはトイレに行きたかったのです。すいません。そしてだいぶ疲れてきてので、ここでは翼をチャージ。残り40km程、もうレッドブルを使っても大丈夫でしょう。

PC3出発後、レッドブル効果なのか俄然元気。エアロバー握ってガシガシ進む。ところが180kmあたりから膝の調子がおかしい。踏みすぎた時など、痛み出すあれだ。ロードだとクランク長が165mmなのだけど、MTBは170mm。ガッツリ回すにはちと長い。なのに翼効果で暴走、回しすぎという落ち。なんどもカフェイン補給で失敗しているのに今回も懲りずに失敗。。。

それでも平地だったので、痛みをごまかしながらなんとか進む。少し進むと建築中のファイターズ球場が見えた。昨シーズンの日高門別時はこのくらいの建築具合だったので、だいぶ建築がすすんだのがわかる。オープンは来シーズンの開幕だっけかな。楽しみである。