2021年8月4日水曜日

BRM731 当丸コースター : 爽快ダウンヒル

 7/31、当丸コースター、18時間と6分で完走なり。内容は予想通りのガッツリ山岳ブルベであったが、加えて最高気温も35度ほどになる猛暑。どちらかというと暑さが大変だった。


獲得標高4,000mという数字から、「上りをどうするか?」で頭がいっぱいだったものの、走り終わった後は「ダウンヒル楽しかった」という記憶に改ざんされており。


この手の記憶改ざんはフィニッシュしてから始まる事が多かったのだけど、今回は当丸峠下ってる途中から「当丸最高」という記憶に占拠されてしまった。上り対策でタイヤを25cとしたのだけど、下りのために28cのほうが良かったのではという、間違った思考もよぎり。やばい、やばい。

さて特記事項のメモから。

< 装備 >

今回は1Dayブルベの300km。なので宿泊装備とかのサドルバック無し。ピーカン予報なのでレイン装備もない軽量装備。


TopTubeバッグには熱中症対策のミネラル飴多数なものの、フレームバッグはスカスカ。ウォーターボトル無しで11.3kgという重量で挑めた。これは宗谷の時より2kg以上軽いのだ。


< 給水作戦 >

飲水は900ml入るボトルと、必要に応じて600mのlウォーターキャリーの2本体制で持ち歩いている。コンビニで売ってる水は2lのものが多く、使い切れない事もしばしば。

今回はこの対策として粉スポドリを持参。余った水も単体で飲みきりやすくなるし、熱中症対策には効果的だったかも。この作戦は良かった。


< 回復作戦 >

上って下っての連続なので、どこで体を休めるかが重要と考えた。

至った考えは下り区間で回復させる事。峠のピークで立ち止まり、そこで水分、サプリを十分とって下り区間で休息&回復をする作戦。上りで疲れ切った体にアミノバイタルは良く染み込んだ。どれだけ有効だったのかは全く不明だけど、効果があったと思いたい。


< サドル >

宗谷ではr.e.medを使ったが、今回はGROIXのA6-1で。手で触った感じは少し硬く感じるのだけど、形状がオイラにあってるようでA6-1のほうが調子良かった。

左 r.e.med、右 A6-1

むしろ調子良すぎてワセリンをサボってしまい、それで痛みがでる始末。本末転倒。ほぼほぼ満足なのだけど、もう少しくちばしが短ければ。まだまだ続くよサドル沼。

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続いて細かい振り返り。

スタートは屯田公園を6:00。すき家で補給していく考えて4:30頃に家を出て5:30頃到着。


エントリーリストには20名以上が名を連ねていたものの、実際に出走したのは10名ほど。このくらいの人数もアットホームでよい。

ルートはざっくりいうと こばやし峠 → 朝里峠 → 毛無峠 → 樺立峠 → 当丸峠 → 小樽の坂 → 張碓峠 という坂道の連続である。PC以外にもこれだけのランドマークがあるのは目標を立てやすいともいえる。

スタートしてまずはこばやし峠を目指す。いつもMTBで走ってるban.Kを横目に見ながらウォームアップのこばやし峠。ここで早くも鉄夫さんに置き去りにされる。いいのです、マイペースで走るのです。

距離20.2km、獲得標高311m、気温22度

まだまだ木陰は涼しくて快適である。上った後はこばやし峠ダウンヒル。爽快!やはり下りは楽しいですな。その後八剣山果樹園脇を走り抜き、PC1に到着。

PC1 セコマ白糸店。41.4km、7:58。

日差しはジリジリと熱くなってきている。ナポリン補給して即出発。次の目標は朝里峠だ。定山渓から国際スキー場方面に向けて登坂開始。

一応国際スキー場で記念写真。夏場だと印象違うね。

よく知ってるルートなので淡々と走って朝里峠に到着。気温も上がってきたけど、ここまでは日陰も多いし、まだまだ快適。ちなみに本当の峠は山道に入った所にあるらしいのだけど、一度も立ち入ったことはなく。MTBだと張碓方面に抜けられるらしいけど。誰か知ってたら教えて下さい。

距離40.8km、獲得標高633m、気温26度

その後朝里峠ダウンヒル。距離も長くて楽しい!ダウンヒル中に反対車線に見覚えのある人が。ヤリキレナイさん、逆ルート応援隊ですか。元気でました。


朝里のループ橋。天気が良いと写真映えするいいランドマーク。その後、望洋台のローソンまで走り自主休憩。粉スポドリ作戦実行!潤った。

2lの水、使い切った

次の目標は毛無峠。キロロ通いで何度も通ってる道。知ってる道だとそれだけで気が楽。ちなみに小樽から毛無までの区間、再舗装されている区間が多くあった。雪が降ってから修復している印象がつよいのだけど、今どきにきれいだと走りやすくてありがたい。

再舗装箇所はアスファルトも黒々してて新品な感じ!

毛無峠の頂上付近に到着。この峠はどこが頂上なのか、まったくわからない。峠の石碑とか作ってほしいぞ。写真は多分標高が一番高いと思われた所。普通に道端。

距離91.4km、獲得標高1666m、気温31度

だいぶ暑くなってきた。それでも知った道なので気持ちに余裕がある。そして毛無峠ダウンヒル開始。山中牧場あたりから斜度がゆるくなってしまうも、道の駅までは基本下り基調。とっても長いダウンヒル。爽快なり!


途中キロロ入り口を横目にみながら、あかいがわ道の駅に到着。中に入るとエアコンの冷気が涼しいこと!外に出たくなくなり、アイス食べて長めの休憩。

通過チェック あかいがわ道の駅。109.8km、11:27。

長く冷気を浴びていたせいで、なおさら外が暑く感じた。さてここからあまり得意ではない樺立峠へ。厳しい峠ではないのだけど、ダラダラと長く上り続ける印象があって、終わりが見通せなくて苦手だ。

距離119km、獲得標高1999m、気温34度

久しぶりの樺立峠は案外短く感じたのが収穫だったけど、いかんせん暑さが厳しい。ほとんど日陰もなく、登坂というより暑さが厳しかった。そしてだいたい120kmで2000mアップ。登ってるね。


トンネルの中が涼しくて快適だった事!そしてトンネル後は樺立ダウンヒル。ここは視界も道も広くて、とても気持ちが良い!爽快!その後、倶知安の街をかすめてPC2に到着。

PC2 ローソン倶知安北6条店。137.0km、13:21。

ここまではある意味トントン拍子。走ったことがある道がほとんどだったし、暑いけれど天気も良い。逆に、ここから知らないエリアに入っていく。赤コーラでカフェインも充填し、いざ再スタート。

そしてここから岩内までの30kmがきつかった。

大きな峠はないものの、アップダウンが続き、日陰もほとんどなく暑い。おまけに睡魔がひどく、ただ普通に眠いのか、それとも熱中症になりかけなのか判別不能。加えてしらない道なので、先が読めない。宗谷でつかったRadiko作戦で気持ちをごまかしながら、ヘロヘロになってPC3までたどり着いた。こんな状況だったので途中写真もない^^

PC3 セブン岩内万代店。167.0km、15:40。

後から見返せばこのPC2からPC3までの区間が一番のブレーキ。ブルマネ記録で平均速度は15.3km/h。これは当丸峠を挟んだPC3-PC4区間よりも遅かった。Redbullにも手が伸びたが、ちょっとだけ自制してMonsterに^^ でもこのおかげでだいぶ元気になった。足の疲労もひどかったけど、筋肉痛も少し収まったような。

Monsterでリフレッシュできたので、当丸峠に向け移動開始。泊村をスルーし、神恵内村へ。海沿いを走っていると弁財潤大橋(多分)が壮観。こんな厳しい立地にこんな巨大な建造物を作るって人間てすごいなーとひとしきり感心。

すごい橋ですよ

そして神恵内村から内陸に入り、当丸峠に向かう。序盤はとても穏やかな上りで、このままこの斜度が続けばいいなーと思うものの、そんなはずはない。

しばらく進むと最初のシェルター「八番の沢シェルター」登場。いきなりこのシェルター、ゲキサカである。「八番」という名前からゲキサカシェルターがあと7個も続くのか!と思ったけど、「八番」というのはただの名前で、ゲキサカは最初の一個だけであった。

ゲキサカシェルター登場

とはいえ当丸峠全般、そこそこの斜度がある山道なので、登坂ペースは上がらない。シェルターのたびに写真も撮ってるので、非常にまったりペースだ。途中、山の上のほうに高架橋みたいのが見え、あそこまで上るのかという絶望感を感じる。まあどこまで上るにしろアタックするしかないので、ひたすらペダルを回す。

そして先程見えた高架橋に到着すると、そこはまた絶景であった。先程海岸で見たような大きな橋が先に続いている。よくもこんな山の中に巨大な建造物を作ったものだと、また感心してしまった。名前が「大雪崩橋」。この辺、冬場は雪崩れまくりだろう。恐ろし。

不吉な名前の橋だ

その後もシェルターは続く。そして「トーマル峠覆道」というシェルター登場。

ボスキャラ登場か?

峠の名前を冠したシェルターなので、たぶんこれがボスキャラだと直感して進む。

このシェルター、途中に展望台に行くための交差点があり外に出れる。一応シェルターから出てみたものの「当丸沼」という予想外の看板だったので引き返した。後からわかったがその先に当丸展望台があったようだ。残念。

シェルターに戻り進むと、シェルター内にピークがあり、そこから下りが始まっている。どうやらここが当丸峠のようだ。写真ではわかりにくいが、ここから「古平町」の看板がある。下りの開始だ。

ここが峠のピーク

トーマル峠覆道を出るとだいぶ暗い。日没時刻前だったと思うが、山に太陽が隠れてしまっていた。夕日を見るならトーマル峠覆道に入る前がいいようだ。

夕日は見えないが、この絵面も悪くない

実質これからが当丸峠ダウンヒルの開始である。

斜度はこばやし峠の藻岩側ぐらいか。ブレーキを掛けなくてもちょうどいい速度がずっと維持される斜度。そして出てくるカーブも、そのままの速度で怖くなく曲がれるくらいのちょうど良いRばかり。路面コンディションもきれいで、そんな道が15kmほど続くのだ。要は快適全開ダウンヒルを15kmも堪能できるのだ。これが強烈に楽しい。

この日これまで数々のダウンヒルを堪能してきたが、当丸峠ですべてが霞んでしまった感じだ。このおかげですべての疲れが吹き飛び、爽快な気分でPC4到着。

PC4 セコマ ふるびら店。223.3km、19:01。

すっかり日落ちしているが、明るいうちに当丸ダウンヒルできてよかった。ちなみにPC4についた時点で獲得標高3179m、気温25度。だいたい220kmで3100m越えてるぞ。これから更に80kmで900m。体調次第ではここでFろうと計画していたけど、続行する事に。

ただ前田200の経験から、ここからも隠れ刺客がいることを知っている。フルーツライン、小樽環状線のアップダウンと、PC5の後に潜んでいるゲキサカだ。

まずは余市まで抜けた後のフルーツライン。4年前の前田200の時はここですでにボロボロだったが、今回はまだ気持ちに余裕がある。そして塩谷丸山あたりから小樽環状線に入り小樽市街へ。北照高校前のつづら折りまでがとても長く感じたけど、つづら折り自体は前回より余裕をもって突破できた。4年の間に登坂力も進歩したようだ。そして小樽市内のゲキサカ突破しPC5のセブン小樽奥沢店に到着。

PC5 セブン小樽奥沢店。263.3km、21:50。

40km走るのに2時間半ぐらい。夜だし、上りだし、こんなもんか。PC5で獲得標高は3700mを越えている。トータルで4000m越えそうだ。ただだいぶ眠くなってきていたので、翼をチャージ。最後のゲキサカに備え出発。

真っ暗^^

一応写真はとってみたものの真っ暗^^ 前田200の時はもっと手強く感じたが、今回は心づもりもあったので淡々と突破できた。それでも眠気がだんだんひどくなってきている。昼間は暑さ冷ましに使った水を顔にかけ、夜は眠気覚ましに。

最後張碓峠も通っているはずなのだけど、記憶にも印象にも残っておらず。多分これまでで峠耐性が上がったのかな。そんな感じで、フィニッシュポイントに到着。

フィニッシュポイント セブン札幌希実の里店。300.6km、00:06

走りきって獲得標高は見事4000mを越えた。達成感!

時刻は0時を越えた。当日中に戻ってくるのを裏目標にしていたけど、これだけ盛りだくさんだったので大満足である。山岳苦手マンなのに、自分なりに頑張ったぞ。獲得標高も4000mに乗ってくれたので、達成感高し!

完走厳しいかもと思ってたけど、最後まで走れてよかった。このコース、上りに目が行きがちだけど、実は数々の峠のダウンヒルが楽しかった。暑い中、出没サービスしてくれていたスタッフの皆様、ありがとうございました。オイラの当丸コースター、これにて完了。

さて次のブルベは?
次のブルベは何になるんだろう。

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