そして午後からはVector glideの試乗会に参加。試乗はすべて余市オフピステエリアのSnow Saw。密々なツリーランではあるが、ずっと乗りたかった板なのでパウダーコンディションで試乗ができてよかった。
さて試乗記。
まずは「これぞVector」な板、Genius。長さは185cm。
スリーサイズは155-130-140。重量感はあるものの予想外に取り回しがいい。意外とノーズが短めに見えたが、パウダーに入るとそのノーズの存在感を出しガツンと浮いてくる。もちろんセンターも130mmあるので、圧倒的な浮力感が頼もしい。足下はキャンバー構造にもかかわらず、密々なツリーランでも十分回る。ただ細かく回そうとすると、ノーズが引っかかり気味になり、そこを支点にしてテールが回り込み過ぎるような挙動あり。十分ツリーでも楽しい板だが、広めのツリーかオープンバーンのほうが楽しそうだ。
185cmが意外と扱いやすかったので193cmのGeniusも試してみた。
これもスリーサイズは155-130-140。うーん、これは大砲ですな。193cmでもSnow Sawのツリーランを楽しめる回頭性はあるけど、185cmと同じような挙動。これこそ広い所でドカーンと楽しみたい板。N2Bとかで威力を発揮しそう。
次はこれも「これぞVector」な板、Butter Knife。長さは185cm。
スリーサイズは140-130-138。Geniusと同じセンター幅も、トップとテールが細め。そして足下はフラットな構造。この板は超扱いやすく、狭いSnow Sawでもくるくる回る。185cmという長さだが、全然短く感じる。Geniusの後に試乗した影響もあるが、スイングウェイトが軽いので取り回しがとてもよく感じる。フラットキャンバーは十分グリップするし、むしろ回頭性とグリップという所ではとてもいいバランス。超Deepな状況でどれだけ浮くかも試したいけど、Butter Knife好感触。いいね。◎
最後はAll Mountainな板、Polarve。186cm。
スリーサイズは135-107-125。自分視点では細めの板の部類。センター107mmぐらいでも186cmあれば浮いてくるというのを確かめられてよかった。ノーズ、テールのロッカーは控えめなので、深雪内での取り回しは一歩譲るも、ゲレンデバーンも普通に楽しめる板。こういう板が一本あってもいいのかな。
今回の試乗ではButter Knifeが一番楽しかった。今回が4本しか試乗できなかったが、他にもAll Mountain系やピステ板もあるようなので、そちらも是非のってみたいぞ。
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