LEL2025に参加。今回のLELは台風の影響で途中中止となってしまったものの、LEL自体に参加できたこと、また中止とはいえ900km超をイギリスで走れたことはとてもいい経験になった。参加にあたり理解をしてもらった家族に感謝。そして主催者、ボランティアの皆様にも感謝、感謝である。
LELとは、London Edinbara Londonの略。London出発の参加枠もあるが、基本は少しLondonから離れた場所にあるWrittleという町をスタートし北上、スコットランドのエジンバラで折り返すトータル1,534kmのルート。今までよくわかってなかったのだが、イギリスの定義はChatGPTで調べるとこんな感じらしい。
イギリス(United Kingdom, UK)は 4つのカントリー(country) から成り立つ
- イングランド(England)
- スコットランド(Scotland)
- ウェールズ(Wales)
- 北アイルランド(Northern Ireland)
ロンドンはイングランドの首都で、同時にイギリス全体の首都
エジンバラはスコットランドの首都にあたるようだ。
距離も長いが、南北への750km往復なので気候変化や、スコットランドエリアでの高低差も厳しい要素。今回は往路を460kmちょっと走ったところで中止となったのでスコットランドエリアは走れていないのだけど、それでもPBPでは出てこないような激坂がいくつもでて来て、その片鱗を体験。
LELを知ったのはPBPに参加した時。当時は海外ブルベといえばPBPぐらいしか知らず、PBPの受付エリアでこの看板を見たのがきっかけ。
その時は「へぇ〜、こんなブルベもあるんだー」ぐらいの印象で終わり。そしてPBPも終わり、何シーズンか国内ブルベを走ったが、なんとなく「もう十分走ったかな」感が自分の中にでて来て、少しずつブルベから遠のき始めていた。
そんな中、LEL2025の参加申し込みが行われていることを知る。LELだと挑戦レベルとしてはかなり高い。ただ参加するには抽選を突破しなくてはならない。というところもありダメ元でエントリー。そしてまさかの抽選突破。
締切日までに入金すれば権利確定なのだが、そこですごく悩む。費用的な事、時間的な制約、そして走力的なことを考えると、楽観的には考えられない。
「本当に参加するのか?できるのか?そして完走できるのか?」
ただLELクラスのブルベに挑戦できる機会が、今後どれだけあるかもわからない。「海外ブルベ、ラストチャンスかも」ともよぎったりする。もし申し込まずに、後から走りたくなったら、後悔この上ないのも間違いない。「まずは手続きだけは進めておこう」と準備を進めた。というのが2023年の11月。
その後も大会費用払込の期限や、飛行機の手配などのタイミングで迷い続けるも、手続きを進める。装備も登坂向けの変更したり、当丸や小樽坂とかの登坂系ブルベに参加したり。できる限りの準備は進めたものの、ガツガツ走っていた頃の走力には全く至らず。PBP2019の頃より体重は5kgも重く、また手稲の登坂練習量も半分ぐらい。
スタートラインには立てたものの、完走に対しては今までで一番の不安を抱えてのスタートであった。
そんな感じでスタートラインには立てたものの、実はその前日、こんなメールが届いていた。
運営からの連絡メールで、内容的には「台風の影響あり。超ヤバイ」というもの。必要に応じて、コントロール待機などの指示も出すので、それには従う事との内容も。「まあ、まあ、最悪想定でそんな場合もあるけど、多分大丈夫でしょ」とあまり深刻に受け止めずにスタートしたのであった。
いつもならブルベ途中の様子もつらつらと書くのだが、今回はちょいちょい動画も撮ったので、その辺のまとめは動画にて。
スタートしてイギリスの風景を堪能しつつ、PCをパスしていく。
路面状況悪し
結構痛んでいるし、穴、割れは多い。でもまあ北海道と同じ感じかな。
物価高い。
日本と比較するとだいたい2倍。ちなみにこの350mlのコーラをPCで買うと2ポンド。だいたい400円。高い!コンビニとかで買っても1ポンドちょっと。だいたい200円。高い!
イベント規模はPBPのほうがはるかに大きい。
日本人、かなり多い。参加人数不明も遭遇率はPBPとさして変わらなかった。
そんなこんなでPCを進む。初日は平坦基調で快適、二日目はアップダウン含みの向かい風でかなり苦戦。300km/日ぐらいで5日間での完走を計画していたものの、6日目が必要かもと思い始める。あれこれ考えながらRichmondまで到着したものの、そこでイベントがSuspendedになっていることを知る。
風が強いなーと思っていたのだけど、情報によると北部はかなりヤバイ状況らしい。到着したのが16:00を過ぎていたのだけど、まずは19:30に何らかのお達しがあるようで、それまで待機との事。そんな事情でPCは人で溢れかえる。
せっかくなのでゆっくりと食事をとって休む。そして19:30の告知。PCのホールで主催者側からのイベントキャンセルの告知。とても残念なお知らせであったが、状況が状況だけに騒ぎとなることもなく、皆キャンセルを受け入れていた。主催者側にとっても苦渋の決断であることを参加者も理解している空気があり、これは素晴らしいと思った。
このキャンセル騒動でPC内は「さてこれからどうする?」的な立ち話が方方で繰り広げられていたのだけど、「これは早く行動しないとヤバイのでは?」と思い立ち、速攻仮眠所へ。初動が早かったおかけで仮眠ベットをゲットできた。後から知る話だが、この日もPC内は野戦病院状態となり、床という床はすべて雑魚寝場所となっていたようだ。
さてRichmondまで470kmほど走ったわけだが、ここから帰らなくては行けない。自走+鉄道という作戦で行こうかと考えたが、多勢は元来た道を戻る作戦。せっかくイギリスまで来たので、自走で戻る作戦をとった。
2日間かけて来た道を、また2日間かけてWrittleまで戻った。
結果、1,500kmの予定が900km程度に短くはなったものの、4日間走ることができ、それなりに満足。むしろ激坂に結構やられていたので、普通に開催されていたら完走できたのだろうかと思ってしまった。そして当初予定はキツキツプランだったので、観光する余裕が一切無かったものの、キャンセルされたおかげで1日分、ロンドンを観光できたりもした。なんやかんやで結果オーライ。
何にしても参加できて本当ラッキーだったし、ホント良かった。もし手続き進めて良かったと思うし、主催側、ボランティアの皆さんには大感謝。そして送り出してくれた家族にも大感謝。
そんな感じのLELでした。
そしてつくづく思ったのが、やはり体重は減らさないとね。多分軽くなると、マラソンしても膝が痛くならないし、スキーしても腰が痛くならないし、そしてブルベ走ってもオケツ痛くならない予感。それぞれを楽しむために、ちょっと減量頑張る決意に繋がった。そしてそれが次の挑戦的ブルベにつながればいいかと。
今回の詳細はyouTubeにまとめてみた。滞在時の写真と動画を織り交ぜて。
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